Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

世界はそれをパイと呼ぶんだぜ


 職場の打ち上げに参加した。本社スタッフ以外の人間も多く参加していたので、あまり馴染みのない顔もあった。僕の会社は社員一人一人への福利厚生が充実していて、宴席の際は僕の隣に比較的胸の大きな女性が座るようになっている。今回も例に漏れず先月入社したばかりの女性が、夢と希望に胸を大いに膨らませて、僕の隣に来た。ジョッキを持つたびにゆらりゆらり揺れる大きな胸。凝視していたら乳房に還りたくなってきたので話をすることにした。目を合わせるのが恥ずかしいので、目線を乳房に置いたまま落ち着いた大人のトーンで話しかける。「ガンダムは好き?」「いえ、まったく。見たことないですー」冗談ではない。貴女もただの巨乳か−。貴女は魅力的で素敵な女性だ。でも僕の望むものを持っていない。残りの時間は、変態と誤解されないようジョッキのビール越しに大きな乳房を盗み見ながら、魂の抜けた会話に終始した。さよなら、ボクの、オッパイ。