Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

10年ぶりの映画でござる


2つ年上のイトコのマリが10年ぶりに映画に出ている。「天然コケッコー」という映画だ。


 マリのことは、僕が東京の大学に通っていた12、3年ほど前には、CMや広告や雑誌でよく見かけた。あるとき、バイト帰りに一杯飲んで通りかかった渋谷だか新宿だかのホームに、マリの巨大な広告があって、一気に酔いが醒めたこともあった。知っている顔が僕の身体より大きく、唐突にそこにあって、対峙する僕の財布のなかには小銭しか残ってなくて、ああ、随分と違う世界に行ってしまったんだなあ、という嬉しくも寂しい気持ちが僕の身体からアルコールを追い出したのだった。


 最近は、まったく顔を見なくなってしまったので、てっきり引退したものと決め付けていた。勝手なもので、最近僕が読んでいる雑誌のカテゴリー(サブカル・非モテ系)と、彼女が載っている雑誌のカテゴリー(お洒落系)が単純に何億光年も離れているだけにすぎなかった。封切られる映画は大体チェックしているので「天然コケッコー」という映画自体は知っていたのだけれど、まさかマリが出ているとは夢にも思わなかった。それに、昔から主戦場はモデルであって、映画に出ていると言われてもピンとこない。今朝方、親から教えられなかったら、映画にでていることを見落としていた公算が高い。


 そして今日、僕は、真夏の太陽の下、マリ10年ぶりの映画をを観ようと映画館に足を運び、コーラを飲みながら「トランスフォーマー」を観て帰ってきた。「ロボット」や「変形メカ」の魅力は、僕にとって血筋や、一緒に鎌倉で過ごした幼いころの記憶よりも、遥かに、強大で、抗し難いものだった。だから、誰か。誰か。ロボット・バカの僕の代わりに観に行ってあげてください、「天然コケッコー」。主演の夏帆ちゃんカワイイしさあ。


天然コケッコー」公式HP http://tenkoke.com/