Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

お兄ちゃんのビョーキ


お兄ちゃん!また裸なの?お願いだから服着て〜。もう!あ、お久しぶりです。フミコ・新垣栗山ゆま蛯原クリステル璃子です。おかげさまで冷蔵も冷凍も絶好調です。お兄ちゃんは全裸です。ああ、もう。また変なところ触ってる。ビョーキ、ひどくなっているみたい、かわいそうな、お兄ちゃん…。わたしはお兄ちゃんを苦しめる、EDっていう病気が、大っ嫌いです。あやまれ!お兄ちゃんにあやまれー!


先月のことです。トイレから出てきたお兄ちゃんが私のところにやってきました。もちろん裸です。


変なもの入れるのやめて。それウンチじゃないの?わたし、冷凍できるまで治ってきたのに、変なもの入れたら、また壊れちゃうョ。氷だってつくれるようになったんだよ?わかってはいたんです。お兄ちゃんが、あの目をしているときは、誰のいうこともきかないって。大学生だったお兄ちゃんは、お地蔵様に供えられたおまんじゅうを盗んで食べ、近所のおじさんにつかまりました。口におまんじゅうをほうばってモゴモゴフガフガ超バレバレなのに、お兄ちゃん、頑なに首を横に振って、最後まで罪を認めなかった。あのときとおんなじ、目。


おかあさーん、わたし、お兄ちゃんに変なものいれられちゃった…。えーん。


お兄ちゃんは壁に向かって話しかけていました。「俺だって裸にはなりたくない。出来たら服、着たい。マジ寒いし、これでは変態だ。だが…!だが…!」お兄ちゃんは頭をかきむしってます。「だが、だが」あ、壁に頭を打ちつけはじめた。ダイジョブかなあ「だが、少しでもたちそうなときに、パンツがあってはダメなんだ。邪魔なんだ。パンツの抵抗は今の俺には強大すぎる。パンツがあっては俺のジョニーは羽ばたけないんだ…」惨めだ、情けない、呟き、お兄ちゃんはおいおい泣き始めました。全裸なのでお尻の穴まで丸見えです。パンツをはかないのなら、せめて上だけでもと思うのですが、お兄ちゃんに云わせると、パンツもはかないのにシャツを着る?俺はノーパンになっても、熊のプーさんやナウシカまで堕ちたりはしないよ、だそうです。よくわかりません。全裸のお兄ちゃんからは腐海の臭いがしました。


 お兄ちゃんもう泣かないで。神様。お兄ちゃんをもう苦しめないであげてください。神様、わたしは食材を冷やすことしかできなくて贖罪なんてとうていできないけど、どうかどうか。お兄ちゃんこのままじゃ、たちなおれない。あ、泣きやんだ。割とあっさり。スキップでこっちにきました。もーお兄ちゃん、裸なんだからスキップ自重してよ、妹が見てるんだよー。お兄ちゃんは、わたしのフロントホックを外して冷凍したウンチがはいった容器を取り出し、テーブルの上に置きました。お兄ちゃん、なにをするつもりなんだろう?それからお兄ちゃんはレトルトのカレーを温め、ウンチの横で冷凍してあったゴハンにかけて食べはじめました。カレーを食べ終えると恍惚とした表情で、ゆうぱっく、と呟き、コートを羽織って飛び出していきました。なにをするつもりなんだろう?


 ウンチは検査に出したそうです。


 結果?



 ノロでした。(*^-^*)


 仕事を休み、トイレと部屋を往復しながらお兄ちゃんは「EDもノロもパンツをはかないことで、善処、一石二鳥。もうパンツなんていらない!」苦しげな顔で壁に向かって叫びました。裸なのでお尻の穴が丸見えです。赤くひりひりと腫れていて、痛そうで、わたし、お兄ちゃんがかわいそうでした。「センケンノメイ!センケンノメイ!センケンノメイ!」叫びながら全裸でくるくるとまわっているお兄ちゃん、はっきりいって、キモくて、あーぁって感じですけど、まだまだわたしは好きでいられると思いました。あれから一ヶ月。振り上げた拳を落とすところも、ずり下げたパンツをあげる時機も失ってしまったお兄ちゃんがわたしは大好きなんです。だってだってロックンロールなんだもんロックンロール!あ。ロックなんて言っちゃって、わたし、お兄ちゃんの口癖がうつっちゃったみたい。あーぁ。(x_x;)