Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

ピコピコ夫婦論

 結婚して丸4年になるがいまだに妻のマッピーをディグダグすることが叶わないでいる。この体たらくは、僕の股間がスペランカーという問題もあるが、それよりも「お見合い」という画期的なゲームシステムで結婚したことが大きい。なお、この文章は、諸般の事情により18才未満禁止のR-TYPE指定とさせていただくので各自脳内で変換して読んでいただきたい。


 ウチはお見合い結婚だ。お見合い結婚のいいところは星の数ほどあれ、その最たるものは「冷静に結婚というものに対峙出来ること」「相手のことを知らないこと」ではないだろうか。一言でいえば、鮮度を維持出来ること。そのおかげで妻は「ヤだ…本当にイヤだ…知らなかった…君がそんな人だったなんて…」と僕の中に新たな一面を見出しては驚きと喜びを隠せないときがある。なんて幸せな夫婦生活なのだろうか。
 
「我はアーサー!君はプリンセス!さあ一緒に僕のレッドアリーマーで夜の魔界村を探索しよう」と提案し、拒絶された新婚初夜から夫婦生活の難易度は大魔界村。その後256回ほどお願いしたが妻のバキュラよりもカタい決意を破壊出来ずに現在に至る。 
 
 無策だったわけではない。ペンゴをハングオンした状態で妻の部屋に忍-SHINOBI-こんではその都度、「情けなや」と罵られ、返り討ちにあった。自暴自棄になり「オプションで俺のビックバイパーの凄さを見せてやる」「フェリオス!フェリオス!」と鼻息荒くバブルボブルな店に赴いたこともある。そのときはどの機体にしようかな~っと胸高鳴るプレイキャラ選択で、妻の顔が浮かび逃げ出してしまったけれども。
 
 なぜ妻の顔が浮かんだのか?僕の知らない妻がまだまだたくさんいるからだ。結婚というゲームをまだ全クリしていない、それを知り尽くしたいという欲求がディグダグ願望を上回ったのだ。すべてお見合い結婚のおかげ。仮に長年の同棲やお付き合いで裏面まで知り尽くしていたら…おそらくヤンチャ丸の僕はタイムギャルな店でレイカ相手にレバーを駆使してアフターバーナーを噴かしていたはず。今の生活は破綻していたはず。ありがとう、お見合い。
 
 僕らはクリアー出来なくてもゲームオーバーになるまで戦わなくてはならない。僕は待つことにした。妻がディグダグを求めてくる、そのときを。そのとき。僕の熱い魂斗羅は沙羅曼蛇となり、鬱積した劣情を発散するがごとくうねり狂うだろう。その瞬間を夢見て今夜もXEVIOUSを観ながらイメージファイトするつもりだ。壊れたレバー片手に。僕はR-TYPE指定のない41才。波動砲を発射する準備は出来ているが、残された時間はそう多くはない。人生に永久パターンはないのだから。
(ゲームは1日1時間、この文章は14分間で書かれたものである)