Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

起業のために大学を辞めた君を僕は信じてる。

大志を抱いて大人たちに逆らって挑戦する若者たちのしくじりを目にするのはいつも悲しい(^ ^)。やりきれない。歴史は繰り返されるものでございまして、レールのひかれたツマラナイ人生を拒絶して起業のために大学を中退した石田君(仮名)が居候先の大学生から追い出されるという悲劇が起こってしまった。きっつー。追い出された理由は、ダーイシがグータラしていてエナジーを感じられないし家事もやらないから、らしいがそれが家主大学生の主観的な観察結果にすぎないこと、「それ見たことか」の大合唱が僕をますます悲しくさせた。世間は石田君(仮)のスタンスに対して懐疑的であるが、僕は彼がただグータラしていたわけではないと推測している。僕は彼が完全ノープランで中退したとは思っていない。プランやアイディアというものは表に出した時点で陳腐になり模倣される。彼はそれを避けるために表面的にはノープランを装っているだけだ。もし、そうでなかったらただの阿呆な若者ではないか。そんなことはありえない。これはまだ確証を持てずにいるのだが、石田君(仮)は天才なのではないかと思い始めている。天才は規格外、時に一般人の理解を超えてしまうこともある。起業を目指して居候をするならば、普通の人間なら、人の目を気にして仕事をしているフリをしたり炊事洗濯掃除を率先してやろうとするもの。実際、凡人の僕は今の仕事に就くまでの空白の数ヶ月間、必要以上にエネルギッシュに家事をやったり仕事探しをして家族へアッピールしたものだ。そういうことをせずにグータラしているダーイシは理解を超えた天才なのではないかと思い始めている。そのグータラも怪しい。「グータラしていた」という観測はあまりにも主観が入りすぎていやしないか。実際は違う。僕は考える。かの有名な外山滋比古先生もかつて著作でアイディアを寝かせることの重要性を説いておられたが石田君(仮)もそれを実践していただけではないか、と。

思考の整理学 (ちくま文庫)

その実践の仕方が愚直すぎて傍目から見るとグータラしているようにしか見えないだけなのだ。そう。石田君(仮)は何もしていないのではない。その頭脳の中で事業アイディアを寝かせ、熟成させているのだ。もし、寝ているのがアイディアではなく本人だったら…、いや、まさか、そんなことはありえないけれども、ただのボンクラということになってしまう。石田君(仮)は理解が得られずに無念の極みだっただろう。後ろめたい気持ちがあったのだろうね、追い出した大学生もアイディアを寝かしている石田君(仮)の頭脳活動に薄々気づいていたからこそ厳しい言葉を浴びせられなかったに違いない。石田君(仮)は僕ら一般人の理解を超えた場所にいる。それを批判をしたり非難するのはナンセンスというか時間の無駄なので各自自分のために時間を使った方がいい。どんな人生を選ぼうと本人の勝手だけれどもその選択した場所で何もやらなかったらどこへも辿り着けないし何者にもなれないのは間違いない。石田君に限ってそんなことはないと安心しているけど、他人の選んだ人生をレールのひかれたつまらないものと決めつけて道を外れた人が、簡単にレールに戻れるほど世の中が甘くないことだけは忘れないようにしたい。頑張れ石田!(所要時間14分)