Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

事故に遭ってから3ヶ月が経ちました。

泥酔老人自転車爆弾の直撃を喰らい左膝関節に全治6週間の怪我を負った交通事故。あれからちょうど3ヶ月。予定通りに進んでいることもあればそうでないこともある。予定通りは左膝の骨がくっついたこと。その一方、膝の状態は回復していない。歩行は可能だが、走る、跳ぶは無理。階段を降りるときには恐怖感を伴うし、疲れが溜まると痛む。痛みが酷く歩けないときもある。膝を曲げるときに引っかかりを感じたりもする。完治しないかも…そのときの覚悟の準備をそろそろ始めなければと思い始めている。加害者との交渉については、専門家に任せているので、直接関わることはない。《あっしには関わりのねえことでござんす》の木枯らし紋次郎スタンス。先日、加害者の老人から直接謝罪したいという申し出を受けた。反省と謝罪。時折言葉に詰まることを除けば、老人の言葉は月並みで特に印象に残るようなものではなかった。そのまま聞き流して終わらせようとした。だが、彼が「あの日に戻りたい」「自分のせいとはいえ金が無くなるのは精神的につらい。だが生きるしかない。心のキズが癒える日を信じて」などとJ-POPの歌詞みたいなことを言うので聞き捨てならなくなる。「それはあの日に戻ってもう一度僕に突っ込みたいという意味ですか?」と僕が皮肉ると彼は否定した(そりゃそうだ)。だが、口先の反省をどう信じればいいのだろう?唯一の楽しみ、生活に欠かせないという理由で酒も自転車もやめていないのだ。僕だって酒をヤメることが反省になるとは思わない。言ってみれば反省とはポーズだ。ポーズを示さない反省は反省たりえない。彼が反省していないとは思わない。しかし何も見せていない事実からは、謝罪の途中で言葉に詰まったのも己に対する憐憫からなのではないか、そう、訝ってしまう。反省しているかどうかはさておき、金については一切妥協するつもりはない。困窮絶望切腹。彼がどうなろうと僕は木枯らし紋次郎。あっしには関わりのないことでござんす、なのである。心配すべきは自分のカラダだ。足が完全な状態に戻らなかったらどうしよう。外出や…仕事…。老人を斬って少々凹んでいる紋次郎な僕に妻は「ポジティブシンキングです。子連れ狼ですよ」と言った。その言葉の意味するところは拝一刀に扮した彼女が僕を箱車に乗せて各地を転々とするコスプレ興行で、冗談にしては目がマジすぎて「関わりのねえこと」では逃げられそうにない。(所要時間11分)