Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

子供がいないことはそんなに特別なことなのだろうか。

僕くらいの年齢(42才)で子供がいないのはそんなに特別なことなのだろうか。お子さんは?と聞かれることは多々あるし、なんだか悪いことをしているような扱いを受けることもある。先日のように、どうしても休日出勤して現場の穴を埋めなければならなくなってさあどうしよ?となったとき、自然の流れで「じゃあ子供がいない人で出られる人!」という理不尽な流れになったこともある。ウチの場合は、いろいろあって(妊活にしくじった/精子に問題あり)、子供を持たないと決めたので周りにどう言われようと構わないが、そういう対応をされて、愉快な気持ちになるはすがない。せいぜい人格者面で「能面みたいな顔をしてるくせにお盛んですなぁ!」と嫌味を言うくらいのものだ。このあいだ、妻が子供のときに遊んでいたぬいぐるみやオモチャを近所の児童福祉施設に寄付してきた。遊んでもらえるところにあげた方がぬいぐるみたちも嬉しいに違いないという妻の発案である。思い入れのあるもの以外はすべて譲ってしまった。僕は自分のおもちゃを提供しなかった。「そのうち価値がでるかもしれない…」という卑しい気持ちが僕にストップをかけたのだ。ぜんぶ、「開運!なんでも鑑定団」のせい。おもちゃを渡したあとの妻の言葉が印象的だった。「誰々の子供じゃなくて、みんながみんなの子供だと思えば世の中は良くなるのに」。そういう考え方は僕はとてもいいと思った。みんな僕らの子供。僕の子供。清らかな気持ちを拡散させようとしてフェイスブックを開いた。そこには以前付き合っていた女性の子育ての様子が流れてきていた。僕の知人とのあいだに出来た1歳の男の子だ。10年ほど昔になるが、僕は彼女から言語に出来ないほどこっぴどい仕打ちを受けて別れた。少なからず傷ついた。その後共通の知人と結ばれ生まれてきたのがその男の子。だが、その男の子も妻の考えによれば、僕の子供なのだ。大きな愛と優しさに包まれて元気に育ってほしい。そして、大人になってママに似た心ない女性から言語に絶するような仕打ちを受ければいいし、僕の子供ならそういう運命をたどると信じている。こんな考え方をする僕のもとにコウノトリが飛んでこなかったのもうなずける。(所要時間10分)