Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

43歳無職からの脱出が想像以上に過酷ですでに心が死にかけてる。

深夜1時、安酒を飲みながら自宅マンションの万年床の上でこの文章を書いている。この文章がアップされる平成29年3月1日午前8時、僕の43歳の肉体は、もう、ここには存在しない。何もかもがイヤになってしまった。さようなら。お別れだ。実は、内定をもらっている会社から、ゴールデンウイーク明けといわず3月からあなたの能力を貸してもらいたい、というありがたい言葉をいただいた。めでたく無職返上と相成ったわけである。ところが全然めでたくなかったのだ。一応、営業の責任者としてヘッド・ハンティングされたはずなのだが、なぜだろう、おかしいなあ、某一流企業の社員食堂でパートスタッフとして働くことになったのである。「主に下膳コーナーで大量の食べ残し、押し寄せる食器類、利用者からの無慈悲なクレーム、それらに対して貴兄の辣腕を振るっていただきたい」と電話の先の声が深刻な雰囲気で言うので、少々オツムの働きが悪い人なのだろう…と同情しつつ、どういうことなのか聞いてみる。判明したのは、人不足が如何ともしがたいレベルに達して猫の手も借りたい状況に陥っているが猫を飼っていないので僕に声を掛けたという世知辛い事実。意地悪で「猫の手でいいならそこらのノラ猫でいいではないか、ノラがいないならあなたが行けばいいではないか」と言ってやると、すでに他の現場に掛け持ちで入っており年が明けてから休みが取れていない、疲れているのに眠れない、と返された。聞かなきゃ良かった。きっつー。ユニフォームもあるし、頻繁に所定時間外労働はあるけれども、老練かつ厄介な仲間もいるので安心して働いてくださいなどと可もなく不可もないことを蚊の泣くような声で言うものだから、余計、気持ちが萎えてしまう。前職と同じ業界なので、何となく中身は想像はできたが、僕が考えていた以上に悲惨な様子が見て取れた。悲惨の中身もよくわかってしまう。「お願いします…」「期間は最短で2か月間ですから…」とお願いベースで話す一方、「断ったら内定はなかったことに…」「このチャンスを失ってもいいんですか?」と恫喝する小生意気なスタンスにますます萎えていく僕の気持ち。賃金の方は出来るかぎり出しますから…と言ってくれたのが救いだったが、僕の望む面接時に約した本採用の賃金は、辞めるはずの人が辞めないせいで今は難しいと言う。ふざけてるのだろうか。もうイヤだ。逃げよう。辞めよう。と思ったけれど、内定が消えたら離婚からの慰謝料というコンボが炸裂して経済的に追い詰められるのは目に見えている。逃げられない。とても。無職以上正社員未満の僕には逃げる場所も権利もないのだ。僕に残された選択肢は、心を殺して食器洗いマシーンになることのみ。死して屍拾うものなし。なお、提示された時給は神奈川県地域別最低賃金に5円プラスした935円。たった935円。そんな金額に束縛されてしまう自分が哀しいけれど、今はこのはした金が繋ぎとめてくれるものについて考えることにする。(所要時間15分)