Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

労基署に行って、昨年末辞めた会社と戦うことにしました。

労基署に行ってきた。昨年末に退職した会社との間にあるいくつかの懸念事項について相談してきた。僕にとって《いい方向》に解決しそうな事項がほとんどだったけれども、相談に乗ってくれたスタッフが「そりゃ無理ッスよ」と苦笑するようなこともあった。僕は知らなかったのだが「確実な証拠はないけどブラックだからとりあえず立ち入り検査でもやってぶっ潰してほしい」という依頼は無茶なものらしい。つまんねえの。とりあえず僕の主張と会社の見解が大きく食い違っているのは、年休の付与日数だ。僕は退職する人がやる、いわゆる退職時の年休消化という奴をやったのだけれども、会社の主張する年休日数と僕が考えていた日数が大きく異なっていたのだ。数年間年休を一度も使っていなかったので最大40日分の年休が残っていると思っていたのだが、会社のカウントした日数は12日分。就業規則に則って数えたので間違いないという。数日の差違なら数え間違いの可能性があるが、いくら高校1年時に数学で赤点を取って母ちゃんに泣かれた僕でも、28もの数え間違いはしない。おかしい、ありえない、と鼻息が荒いのはこれが僕にとって生死を分けるほどの大きな問題だからである。40日分を年休で消化できれば丸々2ヵ月遊んでいても2か月分の給与が支払われる。任天堂スイッチとゼルダのセットが買えて、妻にカルビ一皿300円の格安焼肉をご馳走できるのだ。絶対に譲れない。会社に問いただしたところ「あなたにはきちんと年次有給休暇を与えていました。与えないならともかく与えて文句をいうのは人格的におかしいのではないか。だから転職先も見つからないのですよ」と誠実な回答とエールまでいただいた。ありがたい。ぶっ殺す。会社のいうとおり就業規則にそって処理されたというのが本当ならば、その就業規則自体がブラックなものとしか思えない。元同僚に頼んで就業規則を確認してもらったところ、就業規則にブラックな記述はいませんでした。いませんでした。文面上にもおかしいところはなかった。だが実務上はかなりおかしい処理をしていることがわかった。就業規則の年次有給休暇ではなく休日の項目には「従業員の休日は毎年4月1日を起算日とする4週間ごとに8日以内(年間105日以内)」と定められていた。これ自体に問題はないのだけれど、密偵のさらなる調査で、4週間ではなく月末〆の1ヵ月間で8日以上休んだ場合、その8日を超過して休んだ分は本人に連絡も確認もなく年休消化として処理していたのである。つまり普通に土日休みで働いているだけでナチュラルに年休ゲットしていたことになる。本人も知らないうちに、年休を与えてくれる、そんな素晴らしい会社で十数年も働いていたなんて。会社のいう「あなたにはちゃんと年休を与えていました」に嘘偽りなかったのである。僕は相当におかしいと思っているのだけれど、この休日処理が正当なものなのかどうなのか、専門外でよくわからないので調べたり、証拠を集めに奔走したりしているところだ。今、僕に出来ることはふたつあると思っている。一つは会社とやりあって、非を認めさせて年休=金を取り戻して任天堂スイッチを買い格安カルビを食べること。もう一つは辞めた会社を少しでも良い環境にすることだ。いろいろ協力してもらっている元同僚たちはそれに期待しているらしく、「部長が動いてくれると僕たちも助かります。協力します」などと言っている。そうだね、わかっていると返事をしながらも、冷血漢な僕は前に勤めていた会社を良くしたいとは全く思わない。今バイトの身分で自分のことだけでいっぱいいっぱいなのに、なぜ、正社員を救済しなければならないのか。自分でやれよ。ふざけてんのか。僕は自分の金と自尊心を取り戻すために戦うだけであって、元職場への復讐とか、元同僚たちのために少しでも環境を良くしたいみたいなモテそうにないことはしたくない。戦わないのなら僕が苦しんだように苦しめばいいとさえ思う。自分のために戦えない人間が甘い蜜だけを吸おうなんて、虫のいい考えとしか僕には思えないし、そんなことに時間を割くほど人生に余裕はないのだ。(所要時間21分)