Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

僕はフリースタイルなブロガーを目指したい。

告白しよう。僕はお金が好きだ。そしてブログでの金儲けに眉をひそめながら、一時期、「ブログ飯」っていうの?フリーランスブロガーっていうの?ブログで生計を立てている人を羨ましく思っていた。自分の言いたいことを言ったり、好きなものを紹介することが仕事になるなんて素敵だし、何よりその自由さに憧れたのだ。会社員であることに囚われすぎているきらいのある僕にとって、彼らの自由さは眩しいものだ。だが、今はそちらへ向かわなくて良かったと思う。僕の観測範囲内の事象からいえば、結局のところ彼らも自由ではないとわかってしまったからだ。好きなことをブログに書いて生計を立てるだけにとどまらず、仮想通貨に手を出してその価値の激しい上下動に一喜一憂している姿は、手足を縛られているようにさえ見えた。ブログのようにやらなくていいものを始めてわざわざ縛られるなんて。それは僕の憧れた自由とは程遠いものだ。囚われているものが会社やしがらみであるか、お金そのものであるか、その違いでしかない。その違いが大きいか小さいか。捉え方の違いでしかない。だが僕は彼らを否定しない。信じている宗教が違うだけだからだ。ありがたいとさえ思う。興味を失いつつある昨今のインターネットにおいて「文章を書くのがとにかく好きで仕方ありません」とアッピールをしていたブロガーが仮想通貨等々に染まり、お金のことばかり書くようになってしまう、その勇姿を応援することは、僕にとって数少ない楽しみになっているからだ。頑張ってほしい。ただ、ブログで生計を立てることは否定しないが、収益やPVといった数値的な目標に掲げることには疑問を感じる。それを公にすることも。往々にして数値が足かせになってしまうことがある。数値は残酷だ。たとえば公にしている収益やPVが数か月連続で下がってしまった場合、人の目が気にしたり、モチベーションを失ったりしてブログをやめてしまったり、その数字を維持するために怪しげな情報商材を宣伝したり、同じような傾向を持つ仲間へ内輪向けのことを書いたりするようになったり…。はたしてそれは自由で外に向かっているべきブログの在るべき姿なのだろうかと首をかしげてしまう。そもそも僕は営業職で日々数字に追われて仕事をしているので、これ以上数字に追われたくない。生産管理のような仕事をしている人は、もっと数値にシビアな世界で生きているので、僕以上にそう思われるのではないか。まあ、数値目標を掲げる人も僕とは違う宗教なのでその世界でうまくやってもらえればいい。今は彼らが、多分、控えめに会社員でも頑張れば稼げるくらいの、悪くいえば夢のない額を収益として発表してくれたことに感謝している。もし、毎月一億稼いでいるといわれたら僕もそちらの世界に行って、違うものに縛られていただろう。怪しげな情報商材屋に間違われないように気を付けてもらいたい。僕はブロガーと呼ばれる人たちには数値でない自分だけの目標を持ってほしいと思う。そしてウチに秘めた目標に向かってもらいたい。他人からの評価なんてどうでもいい。収益を追求していようがいまいが関係なく、何者にも縛られず、フリーなスタイルで、ブログを楽しむことがいちばん大事なのだ。僕もブロガーの端くれとして、フリースタイルな目標を立てた。大人の事情により、先日、冬季オリンピックで熱戦が繰り広げられたスノーボード競技になぞらえていうと、ブログを通じて知り合ったJDに《フロントホックバックスタイルダブルシックスティナイン》を床上でキメるのが僕の目標で、今はそれしかない。(所要時間19分)