Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

「大学は役に立たないからヤメろ」論の圧倒的な説得力。

拙タイムラインが「大学辞めろ」というツイートとその関連で大変盛り上がっていた。他人が大学を出ようが辞めようがどうでもいいし、「大学は出た方がいいよ!」「そんなことを言うのは無責任だ」というつもりもない。実際、大学を出ていなくても立派に生きている人もいるからだ。ただ、僕の経験から言わせていただくと、世の中には大学を出ている出ていないを気にする人間が相当数いるのもこれまた事実だ。昨年、僕は無職状態からの転職活動をしていたのだが、その際、すでに40代も半ばになっている僕の学歴について質問をしてきた企業は実際に何社かあったからだ。「一流大学出身なのに働いていないのですか」「ちょwww法学部卒で駐車場の切符切りですか…ぷぷぷ」誇張していえばそんな言われ方もされた。きっつー。まあ仕方ないよね。事実だから。大学、法学部を出たことが今の僕の仕事(営業部長職)に役だっているかといわれたら、ほとんどゼロだ。営業職でその知識を使えるシーンといえば契約書・覚書の作成と商法の知識くらいだろうか。ただ、それらも定型が決まっていたりノウハウが固められていたりして実践で何とかなるレベルだ。つまり大学や院の専攻に直結した職業に就かないかぎり、大学で学んだことが直接仕事に役立つことはそれほどないといえる。だから大学から社会に出て仕事の仕方がわからず、心が折れてしまう人が出てくるのだろう。元のツイートに遡ると、「大学を辞めるor辞めない」「会社員orフリーランス」の二者択一にしているのが香ばしい。良く言えば「決断」になるのだろうけど、そんな二者択一で割り切れるほど人生は単純ではないのではないか。たとえば大学をいったん辞めて別の大学に入ったり、会社員という立場を維持しつつフリーランス的な働き方をしている人もいる。これからはそういう働き方が主流になっていくのではないか。自由とは雑な二者択一で縛られるものでははない。僕も営業部長として働く一方でライターとして働いている。二者択一に人生を割り切っている人は、豊かな経験からそういう提示をしていると僕は信じているし、そういう方の提示する二者択一は説得力がある。それこそが「決断」と呼べるものなのだ。まさか社会人経験がさほどないのに他人様に大学辞めろ…とかないよね。繰り返しになるが、僕は他人が大学を出ようが出まいがどうでもいいと思っている。大学を出たことで今の仕事上で大きなアドバンテージもない。ただ、社会という人間関係で生きていくうえで、今後役に立ちうる可能性はゼロではないとだけいっておく。実際、僕には意味があるとは思えないけど大卒を条件にしている企業や試験もあるわけで、大学を辞めることはその可能性を一旦消すことになるのだ。ここまでお読みの方ならお気づきだと思うが僕、フミコフミオは「大学辞めろ」論を明確に否定できていない。なぜか?「大学辞めろ」論には中身はないが圧倒的な説得力があるからだ。残念ながら僕はその説得力にはひれ伏すしかない。「大学辞めろ」論をツイートしているあの御仁やかの女史が大学を卒業しているのにあの程度のことしか言えていないこと、僕がこの程度の文章しか書けないこと、それら確固たる事実が「大学辞めろ」=「大学は無意味」を圧倒的に証明してしまっているのだ。白旗あげるしかないよ。(所要時間10分)