風邪をこじらせた妻の代わりにディズニーランドへ行ってきた。男44才、実に11年ぶり2回目のひとりディズニーランドである。(11年前/2007年9月一人でディズニーランドに行ったよ - Everything you've ever Dreamed)僕に与えられたミッションは、クリスマス限定グッズの購入と、イベントや飾り付けの模様を撮影してくること。意味が分からない。なぜ、行かねばならないのか。妻「高額なチケットが無駄になります」。日付変えて行けばいいやん、という意見は、年内は予定がいっぱいです、期間限定のグッズを入手できなかったらどうするの、とえらい剣幕で退けられた。「行かないとどうなるの?」「おそろしい災厄に見舞われます…」。だそうです。妻からは詳細な工程と付箋を貼ったガイド本を渡された。「このとおりに巡って買って撮ればオーケーです」と妻は仰っていた。そんな決定権がお前にあるのか!と反論したいのをグッと堪えてひとこと「御意」と言った。耐え難きを耐えるのも大事なのである。
もともと休みを取るつもりだった。部下に休暇の予定を質問されたので、正直に、「ひとりでTDLへ行く」と言った。するとその部下は、心から落胆したような溜息をつき、「僕らに気を使って遊び人を装わなくてもいいんですよ…」と言いました。きっつー。妻のプランは開場最低1時間半前に現着が必須となっていた。「何時開場?」「朝8時」「ジーザス!」妻の言葉を信じて朝5時に家を出て6時半に現地に到着したけれど、11月30日は特別に朝9時開場でした。舞浜に神はいない。結局、僕は朝6時半から夜9時半までひとりでディズニーに滞在した。管理職にとって、15時間の長さの時間は貴重だというのに。妻の求めるイベントやパレードの撮影、グッズ購入をほぼ完璧にこなした。
▲当日は、35周年とクリスマス・イベントでした。
それだけでなく妻が組んでいた工程通りに行動し、アトラクションにも搭乗してきたので褒めてほしい。アトラクションから降りたところで心優しい人に声をかけ撮影していただいた画像を時系列に沿って貼っておく。
よく、ひとりディズニーといって、浮かれてしまう輩を見かけるが、一緒にしないでほしい。淡々と仕事をこなす、プロの仕事ぶりを見てもらいたい。
1.モンスターズインク(9:37) 楽しかった。テロリストじゃないぞ。
2.ホーンテッドマンション(10:57) クリスマスバージョンが可愛かった。テロリストじゃないからね。
3.バズライトイヤー(11:17) 手に汗握った。光線銃当てるの難しい。テロリストじゃないからね。
4.カリブの海賊(11:42) 最初どーんと落ちるの失念して焦った。テロリストじゃないから!
5.スターツアーズ(12:29) 油断してたら少し酔った。テロリストっぽいな。
6.スペースマウンテン(12:56) ぐるぐる回った。説明にあった急停止はどこいった。日常に戻ったテロリストっぽい。
7.ジャングル・クルーズ(14:36) 船長さんトーク面白いね。任務完了したテロリスト。
8.イッツ・ア・スモールワールド(16:08) リニューアルしてポップになった。世界はひとつを唄うアトラクションで世界分断を誓うテロリスト。
9.スティッチ・エンカウンター(17:41) スティッチよくしゃべる。よくできている。スペース・テロリスト。
10.ウエスタンリバー鉄道(19:05) 乗ったのは小学生以来かも。鉄道施設を爆破するために闇にまぎれるテロリストじゃないから。
11.番外編 シンデレラ城をバックに。目が暗い。
▲当日の格好(インスタグラムより)
どれも同じカッコで申し訳ない。髪ぼさぼさ、髭ボーボー、隠すための格好だったのだが、よくいえばテロリスト、悪くいえば変質者にしか見えなかったかも…。でも、ほんの少しの勇気とタフさがあれば、オッサンでもディズニーは楽しめるとだけは言いたい。オッサンズ・ビー・アンビシャスだよ。夜11時に帰宅してお土産とデータを納めたら、妻から「大儀…」のひとことと、欲しくて欲しくてしかたなかったニンテンドースイッチを頂戴したので良かったです。
(所要時間約16時間)