2015-01-01から1年間の記事一覧
仕事における「専門性」はブラックボックスだ。そんなふうに思ったのは、僕が専門性の極北、《職人》に苦悩しているからだ。妻の実家が由緒ある箱職人の家で、跡取りのいない義父、会社員生活に絶望した僕、お互いの利害が僅かに一致した結果、僕は今、週末…
オリオン座流星群の影響で宇宙パワーが高まった僕は、大いなるものに突き動かされるようにして有史以来絶賛レス状態にある妻を誘っていた。ダメ元である。ちなみに僕らのレスは、一回もいたしたことがない完璧に美しいものだ。 「無理です」リビングの健康ソ…
実家の母から電話があった。「変な本、見つけたけど捨てるからね」瞬間的に父のエロ本だとわかった。押入れを片付けていて偶然見つけたらしい。僕は罪の意識を覚えながら黙っていた。沈黙は是なり。沈黙は父を守るためだ。僕のブツだと決めつけての「お父さ…
小遣いがアップしました。 少し前だが、妻に掛け合ってこづかいがアップした。金額でいうと日額100元。月15000円にくらべれば大分アップしたことになる。アップの理由は東京で仕事をする機会が増えたことに伴って、交通費や飲食代がアップしてしまっ…
パッとしない人物に夫婦の難しさと不思議さと愛しさと切なさと心強さについて話していたところ「フミコさん、子はかすがいですよ」と言われた。かすがいとは木材同士をつなぎ止めるコの字型の建材で、その形状と用途から「子供は夫婦をつなぎ止める存在だよ…
職人という生き方を検討している。何の職人か?ハコだ。ハコ職人だ。手作りの、箱。というのも、実は、妻の実家は何代も続く由緒あるハコ職人の家なのだが、妻と妻の妹のシスターズが「箱に未来を感じられないです」「丸いものの方が好きです」とやんわりと…
「私は何百時間残業しているスーパー社畜だ!」「僕なんか何十時間の残業でこうなってしまった!」そういう社畜自慢が流行っているみたいなので、営業課長である僕もそのビッグウェ―ブに乗ってみたいと思う。結論からいうと僕はカラダを壊して5月から8月ま…
カルト教団が凶悪な事件を立て続けに起こしていた二十年ほど昔の一時期、僕は、騙す人間が悪いのか、騙される人間が悪いのか、考えていたことがある。騙す側が悪いのはもちろんだが、今でも、見るからに怪しげな詐欺や新興宗教に引っかかっる人をみるたびに…
僕の知らないところで、ブックマーク互助会というものが発足し、随分と楽しくやっているらしい。ブックマーク互助会とは、ブロガー同士がお互いをブックマークし合い、インターネットで目立ち、皆で立身しようじゃないかという組織仕組み活動だそうだ。実に…
非常に残念なことだけれども、どうやら僕の結婚は失敗みたいだ。4年前の結婚以来「以前にも増して面白くなくなった」「仕事も上の空だ」「魚には失礼だが死んだ魚の目をしている」「存在が空気」「離婚しろ」と指摘され続けてきたので薄々感じてはいた。セ…
人材を見極めるときには、何をしていたかよりも、どこにいたかが重要。今日はそのことについてお話したいと思う。営業課長という立場上、僕は面接を任されることも多い。なかでも、中途採用面接を受けにくる人は、自分が何をしてきたか、何が出来るのか、ア…
昼食時、五十才の元同僚A氏から「フミコ氏お願いだ。俺が結婚出来ない理由に心当たりがあるなら、遠慮なく言ってくれ」と言われた。じっと彼の顔を正面から見つめてみる。インターネットで人様の外見について述べるのはフェアじゃないので、僕が彼の顔につ…
はじめてネクタイを締めた日のことを時々思い出す。僕には忘れられない「はじめてのネクタイ」が二つある。ひとつめは普通のネクタイで、僕は父からその締め方を教わった。親戚の葬儀に出るときに父が僕の前後左右に立ち悪戦苦闘しながら教えてくれたのだ。…
ダメになった組織を蘇生させるのは、新しい組織をつくるよりも難しい。そんなネガティブな考えを持ちはじめたのは、営業部再建という名目で各部署へ異動した同僚たちに声を掛けたときだ。かつての同僚たちは言わば同じ釜の飯を食べた最高の戦友。「もう一度…
菅官房長官というイケメンが、福山雅治さんと吹石一恵さんの結婚について、「結婚を機に、ママさんたちがいっしょに子供を産みたいという形で国家に貢献してくれればいいな~」とコメントしたらしい。結婚=子供なのか。それを国家権力の中枢にある御仁がい…
遂に営業部補完計画は実行に移され、営業業務の大半が外部に委託された。営業部門の人員は異動となり、たった一人残った営業課長の僕の立場も風前の灯火。外部への引き継ぎ業務を終えた僕は、社内で居場所のない人たちと一緒に、社用車の窓拭きや割り箸を百…
愛こそが大事、愛こそがすべて。そんな人生において大事なことを僕に教えてくれたのは映画「ターミネーター」だ。凶悪なターミネーターに追撃されていてもモーテルのベッドの上で合体グランドクロス!そこからの救世主ご懐妊のワンダーなストーリー!絶望的…
「豊かさ」って何だろう?不惑を迎え人生の折り返しターンをしたからだろうか、最近そんなことばかり考えている。真っ先に思いつくのは金カネマネー。豊かさは金だけじゃない。カッコいい車に乗ることや、大きな家に住むといった「モノ」を豊かさとする人も…
子供が出来た。といっても僕の子供ではなく、以前お付き合いをしていた女性が子供を産んだのだ。インターネットは残酷な代物で、時に、知りたくもない情報まで流れてきてしまう。偶然ながめていたフェイスブックのタイムラインに共通の友人、つまり彼女の旦…
シルバーウィークがシルバーを名乗っているのは、ゴールデンウィークの劣化版をアッピールする自虐心からなのか、ウィーク内に敬老の日があるように超高齢化社会への警鐘なのか、よくわからないが、その連休のど真ん中、9月21日に社長主催のバーベキュー…
平成27年9月9日、午前5時。社畜の朝は早い。今日のような台風の日はなおさらで、試されるのは社畜力。僕は、交通機関の遅れを予想し1時間早く出勤したが、出勤直後に自宅待機命令が出されているのを知る。非常なのか、非情なのか、わからない。 自宅待…
僕の考えはブレブレ、かつ若年性痴呆がはじまっており、明日にも変わるかもしれないので忘れないうちに書いておくと 「フリーランスやってる人のブログは超面白くて笑える」 何が面白いか?幼稚園児にもわかるようにご説明差し上げると、全てのフリーランス…
先日テレビ放送していた「STAND BY MEドラえもん」という映画が、「ドラ泣き」というキャッチほど泣けなかった…。今日はそんな号泣する準備がスルーされた人たちのために今思えば泣ける上司の言葉をまとめてみたので堪能してほしい。 1.「お前た…
頭痛、首痛、吐き気、おまけに不眠。体調不良で3ヶ月ほど休職していたが本日をもって職場復帰することにした。体調不良の原因は、経営方針転換に伴う撤退交渉(数字が出ている事業や契約締結間もない仕事含む)と上層部の一部が画策する我が営業部の解散・…
死んだ上司(部長)は相当にヤバかったけれど、時代が追いついたのだろうか、今振り返るとかなりカッコいい言動をしていた。今日は特別に、部長が次世代に遺してくれた言葉の中から、カッコいい、明日への活力になるものをご紹介したいと思う。 1.「これは…
元海の家店長が海の家でかけた「夏を終わらせないアゲアゲ曲」を紹介しますよ。
実家の梅の木を切りにいった。梅の枝は夏の空に向かって伸びていて、今にも電線に届きそうだ。青い夏の空と、まだセミの鳴かない静けさと、真夏のような熱い空気はどこかミスマッチで、不思議な感じがした。汗をかきながら覚束ない手つきで通販で買った高枝…
「ミニマリスト」という言葉の定義はあいまいで、人それぞれ意味するところは違う。いろいろな人生があるようにいろいろなミニマリストがいて然るべきだ。僕ははたして正しい使い方なのかわからないけれど、自分自身が男性的に常時ミニマムであることを指し…
今朝、NHKの「おはよう日本」という番組でミニマリストの人の暮らしぶりが紹介されていた。カーテンもベッドもない部屋での生活。咄嗟に「囚人」「綾波レイ」、そんな言葉を浮かべてしまった僕は、相手への配慮を欠いていたことを反省し、頭を振ってしま…
ツイッターに投稿したけれども、先日、たまたまガソリン放火事件の起きた新幹線のぞみ号に乗っていた。なぜ平日昼間の新幹線に乗っていたのかというと、所用で名古屋の親戚に会いに行くつもりだったからだ。僕は療養のため仕事を休んでいるのだけど2週間ぶ…