Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

辱めをうけました。

ぽんぽんが痛いのでおトイレにいったらあとから部長が駆け込んでこられた。うかがうと部長もお腹をくだしているそうで、油汗をかいていらっしゃる。大便可能な便器はふたつ。和と洋が一つずつ。小便器に用を足すような荒業を選択しないかぎり、和と洋のどちらかいっぽうにまたがることになる。

 当然先着の僕に優先がある、祈りにも似た気持ちは裏切られ、部長は当たり前顔で洋式便器の鎮座するブースに入り、薄い扉を閉めました。しょうがない。ハングオンの練習でもすればいい。前向きにとらえ、和式便器にまたがりました。


 和式と洋式の位置関係は、並列ではなく、直列、直列でも頭と頭、尻と尻を向き合せるようなものではなく、双方が複座機のように同じ向きに座るようになっているトップガン・スタイル(米映画「トップガン」より)。


 すると、僕の前面にあるきわめて薄い壁の向こうから部長の排便そのものの音や、はあはあ、うっ、ようつべっ、びさっという呻き声が聞えてくるではありませんか。排便サウンドはハングオン姿勢の僕の顔面のちょうど前面から聞えました。屈辱。恥辱。壁を殴る音も聞えました。

 

 がらがらと派手にトイレットペーパーを回す様子を残したあと、でかいのが産まれた!と誰にいうわけでもなく呟き、部長は出て行きました。トイレに神はいませんでした。用を終えた僕は、部長が座っていた洋式便器にアルコールで消毒をしてから座り、ウォシュレットで綺麗綺麗にしてから、手を洗い、トイレをあとにしました。ウォシュレットは「弱」に切り替わっていました。意外と優しい面もあるのかもしれません。