Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

汚したパンツ、僕が洗うか?妻が洗うか?

絶賛腹下し中の放屁。僕は不惑を迎えても、まだ、その恐怖を克服出来ないでいる。漏らす。その行為自体に、いささかの後ろめたさはあるけれども、恐れはない。僕が恐れるのは漏らすではなく汚すことだ。パンツを汚してしまうことへの恐怖だ。僕の後を追うようにして僕の触れたものすべてにファブリーズを噴射させるプロ専業主婦の妻はウンコしない族でもある。汚れ。よごぉぅれ。って福山雅治さんのモノマネでも浄化されないパンツの汚れを、許容出来るとは到底思えない。

パンツを汚したらウンコしない族の妻から、最悪、三行半を突きつけられるかもしれない。「40にもなって情けないです。これから歳を重ねるにつれ頻度が増えると考えると不安で仕方ありません」と。僕の頭を、妻の高校卒業アルバムに見受けられる「ウェーイ!」系若者にマンションが占拠されるビジョンが埋め尽くす。イヤすぎる。年少の妻。三行半。ウェーイ!

僕は加藤茶さんのことを想わずにはいられない。加藤茶さんは僕とほぼ同時期、2011年夏に結婚した、言ってみれば同期で、僕が一方的にお慕い申し上げている間柄だ。ここで加藤茶さんを連想したのは、単に同期だからであり、僕は全く信じていないが巷でいわれているような、孫のような年少の、元キャバ嬢でお金持ちと結婚しようサークルに出入りしていた妻が老いたカトちゃんと結婚したのは、カネ財産目当てに決まってるじゃないか男って哀しい生き物だねーという加藤茶さんの状況と僕自身を重ねたからではない。いや…あったとしてもちょっとだけヨ。何にせよ、パンツに汚い地図を描いたら自分の手で処理するのがベストだと僕は考える。

私事になるが、昨日の冷たい雨にやられた僕は激しい下痢の最中に、就寝前、どうしても堪えられずに放屁した。ジェット噴射のような激しい放屁。やけに熱い放屁だった。妻に悟られぬように立ち上がりトイレで恐る恐る確認するとパンツには地図が描かれていた。その地図は細長く、ちょうど南米チリに似ていた。入浴後の排便がいつももたらす敗北感に打ちのめされながら、僕は、フルチンのまま風呂場でパンツを洗った。チリの面積の小ささに感謝しながら。

妻が何をしているのかとたずねてきた。自分で処理をしている僕に落ち度はないはずだった。もし落ち度があったとすれば、長袖ティーシャツにフルチンという出で立ちが若干パンクなくらい。僕は事の顛末を話した。冷たい雨。激しい下痢。熱すぎた放屁。汚れたパンツ。南米チリ。それから、三行半への恐怖。ウェーイ!軍団のマンション侵攻。加藤茶。

妻は激怒した。怒る理由がわからない。志村けん派だったのか?「怒ってる?漏らしたから?」「ちがいます」「風呂でやってるから?」「ちがいます」それから続けられた妻の言葉を、僕は、将来離婚しなかったら、冥土の土産に持っていこうと思った。「そのパンツ、私が洗いたかったです」僕の感情を特攻の拓風に表現するならば「!?」であった。

妻は僕の汚いパンツを洗いたかったのだ。その想いが、愛情からなのか、衛生面からなのか、それとも、僕は多分これだと確信しているが、ウンコしない族のウンコへの憧憬からなのか、妻の表情から読み取れなかったども、僕は本当に嬉しかったのだ。夫婦パワーってもののけのような恐怖すら喜びに変えうるのだ。長々と書いてきたが、何を伝えたいかっつーと、おのろーけーたいーだけー、おのろーけーたいーだけー。