Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

納豆が食べたい。

妻が朝食に納豆を出さなくなって久しい。このような一文を書くと「炊事を女性に押し付けている差別主義者め。報いを受ければいい」とフェミィ意識の高い方々が言ってくるので、わざわざご説明差し上げるが、我が家は炊事については朝食は妻、夕食は僕という具合に夫婦で分担しているので安心してご自分の人生に向き合っていただきたい。少々おかしいと感じるのは妻が僕に納豆を出さない一方で自身の朝食には納豆パックを付けている点である。いつ頃から現在のスタイルに落ち着いたのか定かではないが僕が気がついたのは、シン・ゴジラ公開前、夏の初めくらいのことだ。当時、理由を訊ねて「核家族化したこの国において、なぜ、納豆は3パックワンセットで売っているのでしょう?」とはぐらかされてしまった。愛人2人に納豆を供給しているために僕の分がないということだろうか。そう疑ったりもした。相手を疑い、詮索しながら生きるのは虚しいのでそれ以上追及するのはヤメた。妻は管理栄養士だ。栄養管理面について何か考えがあっての行為と僕は推測している。実際、結婚前壊滅的な低スコアを叩き出した僕の健康的な数値は結婚を機に大幅に向上している。たとえば血圧。結婚前は上が80少々しかなかった血圧が結婚後の生活習慣の改善により140程度、平均的中年男性と同じレベルまでアップしている。万が一に備えて生保にも加入させられた。健康と安心。ありがたいことだ。妻は僕のカラダを気遣っているのを悟られるのが恥ずかしいらしく、朝食前に歯磨きを済ませて納豆を食しても男らしくそのまま外出する僕の口臭がみっともないから、などとそれらしい理由をこしらえてもいる。最近、会話している相手にさりげなく手で鼻をふさぐ仕草をされたりして若干臭っているかなと自覚することはあるが、今後キスをする予定もない僕らの間で僕の口臭が問題になりようもないし、やはり、僕のカラダをおもっての行為と考える方が自然だろう。(所要時間10分)