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ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

子供なし世帯の一人としてこれだけは言っておきたい。

年収800万円超で増税案 政府検討、子どもなし世帯 - 共同通信 47NEWS

こんなニュースが届いた。この増税が現実になったら、ウチはモロに被弾することになる。夫婦共働き、実際、子供がいる世帯より経済的に余裕があると思うので、増税さもありなん、って感想しかないがモヤモヤするのも事実だ。モヤモヤの理由その一はこの増税案の根底に《子供がいないこと=悪いこと》という考えがあるように思えてならないから。なんか懲罰みたいではないか。子なしの刑。もう慣れたけれどある一定の年齢・社会的立場の人間に子供がいないのはオカシイと考える人が一定数いるのは確かだ。今までそういう局面を何回も経験してきた。たとえば夏から勤めている今の職場は比較的常識のある人間が多いのだけれど、それでも、子供の有無をきかれ「いない」と答えると「あッ…すみません」と言われたことがある。すみませんって、子供がいないのはそんなに悪いこと、あるいは隠さなければならない秘密なのだろうか。妊活がうまくいかずいろいろ考えた結果諦めただけなのだけれど、世間様は、そうシンプルには見ていないように思えてならない。そもそも、なぜ《子供いない世帯に増税》という表現になってしまうのだろう?《子育て世帯の減税・優遇》にすればいいのに。当事者としては懲罰としてとらえてしまうではないか。モヤモヤの理由そのニ。子供いない世帯にはそれが年収800万円超であれ、実のところ、それほど余裕はないからだ。元気で身体が動き働いている今現在はいいが、働けなくなり身体が不自由になった僕らの老後に余裕はない。面倒をみてくれる子供がいないし、年金など公的なものでは到底足りない。毎日梅干しとご飯、ビンテージもののエログッズを切り売りする生活が予想される。老後の自分は今の自分が支えるしかないのである。子供がいない世帯には経済的に余裕があるので増税してもよいという理屈がまかり通るのであれば、子供がいない老世帯の保証を、子供がいる老世帯よりも厚くしてもらいたいものである。今、僕は自分の老後を支えるための貯金のために働いているといっても過言ではない。必死なのだ。政治家は「人生100年」「一億総活躍」つって国民の必死と己の無策を綺麗な文句にすり替えるんじゃねーよ。100年生きるためには今カネを稼ぐしかないのだ。特に子供がいない世帯は。今朝、このニュースについて妻と話した。「なんか僕ら増税になるかもしれんよ」 妻とは一ヵ月ぶりの会話である。マネー話にはビビットに反応する妻がありがたい。「まあ、仕方ないんじゃない?国にお金がないのだから」妻は何事もなかったかのように言い、それから「キミが今の3倍ほど働いて3倍稼げばいいだけのことです。頑張ってください」と無情なフレーズを追加したのだ。妊活を再開するという発想はまったくないようである。増税は仕方ないかもしれないが、うまくやってくれ。上手に僕を騙してくれ。それだけ。(所要時間15分)