Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

テレワーク実施中の会社に出勤したら地獄でした。

2021年1月15日金曜朝8時、忘れ物を取るためにテレワーク実施中の会社に顔を出したら、誰もいないはずの事務所に上層部(事業本部長)が出社していた。神奈川県には緊急事態宣言が出てから原則テレワーク。上層部も例外ではない。彼は、僕を見つけると近づいてきて「出社できない社員のぶんまで出社して支えたい」「私の仕事は在宅ではできない」と聞いていないのに出社の意義を説明してくれた。存在証明。「DMの封筒を担当のデスクに振り分けたり、事務所の換気をしたり、やることはある」と彼は胸を張った。高給取りの仕事ですかそれ…。掃除のおじさんの仕事を取らないで。テレワークに移行できない、ではなく、もともとワークがないからリモートしようがないのである。無いワークは振れない。

大人しく自宅にいればいいのに、昨日、サーバー不調の連絡を受けて、在宅勤務を取りやめて駆け付けたときに、義に目覚めて、緊急事態宣言下でもアローン出社する決意をかためたそうである。目覚めが半世紀遅い。そもそも「サーバーって何?」って発言していた人が「サーバー不調」という事態に対して何ができたのだろうか…そんな、僕の疑念を察知したのだろうね、「サーバーはパソコンを動かす動力だ。止まったら業務に支障がでる」と非常に抽象的な表現で説明してくれた。若干の不安を覚えつつも安堵した。良かった!食品会社らしく「鯖に死傷」と謎変換するトンデモ上司や、コーヒーサーバーやウォーターサーバーと勘違いする哀しい上司はいなかったんだ!彼は急遽出社したシステム担当の社員に飲み物をごちそうするという上司仕事をキメていた。

僕がデスク周りを整頓しているあいだ、彼はずっとPCの画面を凝視していた。キーを叩く。マウスを動かす。そういったアクションはなく、ただ画面を見つめていた。薄気味悪いので声をかけた。「何をされているのですか」「画面を確認している」「どういうことです?」「サーバーの稼働状況の確認。サーバーとつながっているから異常があればわかる」。サーバー監視員として暗躍していたらしい。問題が起きたら、本部長のPCに通知が出て、彼が関係各位に連絡を入れる体制なのだろうか。おかしい。システム担当は、自宅でモニターしているはず。なぜ本部長に意味のない仕事を与えるのだろうか。どういう意図で中途半端な居場所をあたえるのか。疑問が募ったのでシステム担当に質問したら、「おかしいな…本部長のPCはスタンドアローンになっているはずなのに…」という悪魔のような言葉。仕事にならない仕事を見つけて自らすすんで従事している彼が哀しかった。アローン出社どころかスタンドアローン、ガチで孤独だったとは…。あとやることがないからといって、勝手に我が営業部にこのような啓蒙ポスターを貼るのはやめてほしい。

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99%の達成では無意味!執念!これ…噂に聞いたモチベーションアップポスター。実在していたとは…。誰もいない会社は地獄。現場からは以上です。(所要時間15分)

このような会社エッセイ満載の本を出しました→ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。