Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

氷河期世代・おぼえていますか

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参院選が終わった。今回も、無事、就職氷河期世代は見捨てられそうだ。おめでとうございます。わかっていたから驚きはない。また僕自身は氷河期世代に属するが、うまく渡り歩いてきた方だと自負しているので、政治や国から忘れられたところでダメージは無い。51歳。サラリーマン生活を完走できる地点まで辿り着いた。今後は、氷河期世代の仲間たちの頭をモグラ叩きの要領でポカポカ叩いて地中へ押し返して立場を守りつつ、他の世代に対してはこれまで以上に無慈悲な攻撃を仕掛けて逃げ切りをはかりたい。僕は他の世代に勝ちたい。世代という括りを断ちたい。そうやって生きてきた。

それでも今回は「氷河期世代が希望を持てるかもしれない」という淡い期待があった。これまでになかったものだ。なぜなら、選挙前の争点の末席に「氷河期世代支援」が置かれていて、各政党とも「誰も取りこぼさない/置いていかない」と言っていて、選挙前から氷河期世代支援がテーマの話を見聞きするなど、土台が整っていたからだ。誰もが言っているから誰が勝ってもやってくれるだろう。そう思っていた。
うん、わかってた。今回も見捨てられること決定。参院選の結果はご存知のとおり、圧倒的な勝者がいないので、戦前の約束はあやふやなものになりそうな雰囲気がぷんぷんする。給付金20,000円も配れるような状況ではないし、消費税減税も足並みが揃わずにできそうにない。つか、どの政党も圧倒的に勝てない&公約を完全には実行できないのを見越してリップサービスをかましていたよね。知ってたけど。ましてや戦前は争点の末席にあげられていた「氷河期世代支援」なんて選挙中から誰も口にしない。おかしい。クソ暑いけど氷河解けてないぞ。選挙戦が始まった途端に、誰も口にしなくなり、同じく争点の末席にあった「夫婦別姓」は戦後も大声で叫んでいる人がいる。これはどういうことでしょうかね。
おそらく氷河期世代を救えないことが、真面目に考えて、ようやくわかったのだと思う。リップサービスでも「氷河期世代を救おう」と言えないくらいの深刻さ。氷河期世代を救うことに比べれば夫婦別姓なんてイージーなのだ。それくらい30年間見捨ててきたツケとそのあいだに積もり積もってきた怨念は強いのである。

僕の職業生活は30年目でもろに氷河期世代に被るので、この世代のどうにもならなさを実感している。一度見捨てられたら取り返しがつかない。そのときどきの景気にあわせて、そこに該当する世代を重宝したり切り捨てたりすることが、歪な構造と将来の重荷になるのは分かり切っていても、それがいちばん楽な施策だからやめられない。たとえば、人材確保のために新卒の待遇をめっちゃ上げて採用しているけれど、初任給35万の好待遇新人が「何もできませーん」といってピュアなスマイルを浮かべていたら張り倒したくなるのが人の気持ちというものだし、中途半端に好待遇なためクソ使えないヤツほど居続けて企業は頭を抱えることになる。

出来もしないことを言うなって話だ。「氷河期世代を救いたい」と言えば聞こえはいいけれども出来やしないことは氷河期世代自身がいちばんわかっているし、50超えてから新しいことをやらせようってのが無茶だし、そもそも他の世代からも「俺たちの負担になるから消滅しろよ」とウザがられはじめているのもわかる。数年後、氷河期世代がオーバー60歳になったら、邪魔者扱いは加熱するのではないかな。若者から氷河期世代と後ろ指を指される時代が来るだろう。マジで寒い時代だ。氷河期とはこのことか。見捨てられたうえにウザがられる。きっつー。

氷河期世代を救う最後のチャンスはこうして潰えたのである。氷河期世代支援をやるなら地味に粛々とやってもらいたい。票につながると思って氷河期世代に手を出したら地獄に引きずりこまれまっせ。そこまでの覚悟がないから誰も言わなくなったのでしょう。つか、同情するなら金をくれという話なんだよな。「氷河期世代を救う」を掲げるワンイシュー政党を誰か結党しないだろうか。「氷河の党」が結党されたら小宇宙を燃やして支持したいと思う。(所要時間21分)