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Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

「あなたのブログ買い取ります」といわれてます。

「あなたのブログを買いたい」という申し出を受けているが、ネット商売童貞なので当惑している。事情に詳しい人がいたら教えていただきたい。最初に申し出を受けたのは半年くらい前だったが、そのときは、時折、南米の愉快な人から届けられる「ハイ!ミスター!バイアグラを安く買えるチャンスですよ!」というDMと同じように、胡散くっさーが先行して相手にしてはいなかった。しかし、意味が分からないうちに4社から申し出を受けているので個人ブログ買収(売却)はビジネスモデルとして成立しているのだろう。

 

 4社の申し出の内容はほぼ共通している。「社業はサイト運営M&A」「投資家等のサイト購入意思のあるクライアントが多数いる」「即日契約可能」「現在のサイト収益に見合った額を最大限提示」「売却まで担当者が親身にサポート」「HPに代表者の氏名がナッシング」「ライブドアブログ・FC2でも譲渡可能」。いいかえれば、僕のブログを相応の価格で買い取ります、余計な心配はいりません、ということである。売却後の運営ビジョンが完全に抜けているのが、営業をやってきた人間からの素直な感想だけれども、それはさておき、意味不明である。

 

 個人ブログは個が売りだ。売りとはつまり価値だ。個とブログを切り離してしまったら価値がなくなってしまう。仮に僕がこのブログを売却して離れたら、書く内容や文体が変わってしまう。今、このブログを読んでいる奇特な人たちが離れてしまうのは間違いない。もはや、このブログを買い取る意味がない。そんなバカがいるだろうか。一方、そのような疑念をよそに、ビジネスモデルとして成立している現実もある。これはつまり個人ブログの中の人を完全にトレースするロボット技術を当該企業が持っているとしか考えられない。なんということだろうか。はっ。真実に気づいてしまう。最近、勃興してきた無個性・金臭い・意識高めの非常に面白いブログたちの中身はロボットにちがいない。彼らの、意識だけが高くて、どこか血が通ってない文章はそういう理由があったのか。みんな知らないところで楽をしていたのか。くっそー。

 

 ロボット技術により僕不在でも成り立つ僕のブログ。さいとう・プロダクションはさいとうさん不在でもゴルゴ13をリリースできるらしいという都市伝説もある。それが真であれ虚であれゴルゴはさいとう・たかをさんの作品でありつづけている。それならば僕もいさぎよくこのブログを売却し、マネーを受け取った方が利口ではないか。楽ではないか。そう思った僕は先ほど当該企業に返信メールを書いた次第なのである。金の亡者と笑ってくれ。ただし、現在のサイト収益に見合った額となると、このブログの価値は飲み会一回くらいの金銭的価値しかないのだが、まあ、仕方ない。日銭大事。という事情なので、突然、情報商材を宣伝するようになったら、万事了承して購読をやめていただければ甚だ幸いなのである。

 

(この文章は新幹線内で12分で書かれたものである)