Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

オッサン・ナイトフライト・ラヴ

毎晩、仕事帰りに通過するスーパーは「マーケティング」や「洗練」といったものとは無縁だ。青果の陳列台に突き刺さったダンボールの値札。そこにオッサン店長の手によって黒マジックで書き殴られた文字の荒々しさからだけでもそれはみてとれる。もっとも、…

僕らは毎日チェリオを飲んでいた

商談はうまくいかなかった。不発弾を抱えたような心持ちで地下街から出ると霧雨が街を覆っていた。むししとした湿気から逃げ、飛び込んだ先はゲームセンターだった。ネクタイを緩め、空調の効いた空気を襟元に入れながら周りを見渡した僕は久しぶりに訪れた…

ふたつの胸の膨らみはなんでもできる証拠なの

午前零時過ぎに海岸沿いの国道を車で流した。僕の住んでいる街には海岸があり、そのうちの何割かが海水浴場になっている。海岸では海の家の建設が始まった。昼間のうちに資材と人手を消費して先ずは土台、次に柱という順番で本来の姿を現していく。今はちょ…

伝説のサーファーになるたったひとつの冴えたやり方

高校の頃からサーフボードを所持している。サーフボードはどうやら興味を惹くアイテムらしい。好奇の眼で見られることが多い。特に東京の大学に通っているとき、友人やバイトの先輩にサーフィンの話をすると驚かれたものだ。本当にやるの?って感じで。その…

2008年部長の旅

魚には骨がある。喫茶店での打ち合わせを終えて前を走る細い路に出た。陽射しで視界が真っ白になったその瞬間に、部長は言った。魚には骨があるという言葉を知っているか、と。 人の言うことを正確に把握するのはとても難しい。完全にわかりあうことは恐らく…

オッサン・クルージング・ラヴ

この春から最寄りの駅まで自転車を使って通勤している。バス代の節約と健康のために。朝7時半ちょうどに赤いママチャリにまたがる生活。朝の空気が体の外側を流れていく感覚は思いのほか、心地よいものだ。女の子の横を過ぎるときにはストールする寸前まで…

暇なオッサンは雨雲の下でも水彩画を描いていた!

曇り空を眺めていたら、去年の夏に缶ビールと買ったばかりのデジカメを持ってふらふらと実家の周りを散歩したときのことを想いだした。高校の野球部の練習を眺めたり、畑から飛び出してきたバッタに驚かされたり、川に向かって石ころを投げたり。たわいもな…

マリナの胸は夜ひらく

告白しよう。君について真っ先に思い出すのは、顔や声ではない。オッパイだ。ドレスからはみ出てしまいそうな大きなオッパイだ。帰宅途中に街頭で手渡されたティッシュ。裏返すと風俗店の小さなチラシが挟み込まれていた。チラシ全体を艶やかな桃色が覆う。…