Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

ロックンロールお正月


 ハッピーニューイヤー。今年もよろしく。僕は、いろいろな人からロックだと言われるのだけど、厳密には違う。ディティールが違う。カテゴライズされるのは嫌いだけどカテゴライズするの、大好き。僕はグラム・ロック。「グラム・ロックって何?」っていう人は今すぐツタヤに行ってデビッド・バウイの「ジギースターダスト」か、映画「ヴェルヴェット・ゴールドマイン」を借りてくること。とにかく、僕はグラム・ロッカーだから普段の生活も豪華、煌びやか。JR東海道線、新橋−東京間。たった一駅でもグリーン車に、乗る。ショートケーキの苺は手付かずに、残す。ひとことでいえば、ゴージャス。


 ここまでくるまでに五年。五年かかった。ファイヴイヤーズ。「三十路からの五年は、生まれたばかりの犬の一年に相当する」って言葉、知っているか?ま、これは僕のおじいちゃんの言葉で、僕は幼稚園にあがる前から言い聞かされてきたのだけれど、今になって言葉の重みがわかる。サンキューグランドファザー。僕にたくさんの愛に溢れる言葉を伝えてくれて。ソウルラヴを教えてくれて。2009年の今、やっとわかりはじめた。2008年の僕は、そんなものは月世界の白昼夢だと思っていた。でもグランパも僕がここまでスターな男になるとは思っていなかったんじゃないかな。スターになるのは容易いことじゃなかった。イットエイントイージー。言葉にしてしまうと僕の苦労と苦悩の日々が軽いものになってしまう気がする。


 レディ・スターダストに逃げられたりもした。レディは僕と別れるとき、こう言った。「あなた、本当にスターを掴む気があるの?」「もちろん」僕は胸に付いた流星マークを指して言った。彼女は「ハングオントゥユー」と言ったあと、煙草を捨て、永遠にも思えるような長い、長い、キスをして僕の前から消えた。サフラゲット・シティの聖夜のことだ。それからの僕はロックンロールスーサイドだった。ロックに殉じた。TV神奈川のSakusakuは、朝・夕二回観た。富士山にも登った。ある日を境にすべてはうまくいった。僕は踊っているだけでよかった。金もギャルも降ってきた。今、僕はベルヴェットの金脈のうえに立っている。ピカピカしたサテン地のパジャマを着ている。グラム・ロック・スターのお正月はゴージャスだ。オッパイとマネーに満たされている。今だって牛みたいなオッパイをしたジェニファーがシャワーを浴びているすきにウインドウズを立ち上げているほどだ。


 僕は一般の人が想像もできないくらいのゴージャスな食事をしている。ニューイヤーともなればいっそうゴージャス。今日は親愛なるファンの皆に僕のゴージャスなおせちを公開する。


 


 


 ロックンロール。シェケナベイベー。