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Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

めでたく空前絶後の試用期間内退職となりました。

営業部門のリーダーというニンジンを目の前にぶら下げられ、研修という名目で社員食堂の時給935円の洗浄パートとして働くこと苦節4週間。先輩おばはんパート、ミーシャの執拗な嫌がらせに耐えられたのは「桜が咲いたらバイバイキーン!」という明るい未来があったからだ。ミーシャはとんでもない悪党で、己の居場所を守るがために、僕が関わった期間だけでアニータ、沼ッチ、杉ちゃん、計3人のシニアを排除していた。1000食に迫らんとする社員食堂の洗浄ブースはまるで戦場のような慌ただしさで、時間内でさばくには信頼関係とコンビネーションが不可欠。にもかかわらずミーシャは故意に食器洗浄機へ大量の食器をランダムに流し込み、受け手を破たんさせ、退職へ追い込むのである。ニンジンが待っている僕は負けるわけにはいかなかった。気合で、ミーシャがランダムに流し続ける食器をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、種類ごとに分別して収納し続けた。まさか『ドクターマリオ』で培った動体視力と対応力がこんな場所で役に立つとはね。おかげで酷い筋肉痛で全身サロンパスだが。僕の排除にしくじったミーシャは、孫を職場に連れてくるという荒業を使った。男性用更衣室兼休憩室に息のかかったガキを配置して、休憩を妨害しようとしたのである。姑息だ。このガキがまた可愛げのないガキで、休憩時間までミーシャの相手をしているようなイヤな気分になった。はやくバイバイキーンしたい。テロリスト・ミーシャをクビにできないのは、深刻な人不足だからである。先ほど、年下マネージャーから、来月以降も洗浄スタッフとして働けないか?という打診を受けた。職業に貴賤なし。面接時に約束した待遇(正社員)にしてくれるなら、営業だろうが、皿洗いだろうが、期間限定ならかまわない。そう答えた。年下マネージャーは「わかってます」と胸を張り「時給5円アップの940円でいかがですか」と答えた。まったくわかっていらっしゃらない。バカなのだろうか?待遇への不満を漏らすと「もちろんそれだけではありません。来月からトレーナーからメンバーへ昇格になります。バッチの色が青になります。1か月での昇格は極めて異例です」といった。本当にバカでした。「人不足を解消したいならまずミーシャをクビにしろよ。今日は孫を連れてきているぞ」と忠告すると「また●●●●に駆け込まれて、本社前でビラをまかれますから」と乗り気でない。「それに」「何?」「彼女には家族はいないはずです」うそーん。じゃああのガキは誰なんだよ。近所のガキを雇ったのか、それとも誘拐してきたのか。ふいに「乳母」という言葉が口をついて出た。脳裏をミーシャの腐ったタクアンのような乳がかすめて、吐きそうになったので、僕らはガキについて考えるのをやめた。通常、パートやアルバイトとして働いているときは時給アップや昇格をするたびにキャリアアップ、社員への道が近づいてくるポジティブな感じ、いわゆるキテる感がするものである。僕の場合はどうだろう。時給アップすればするほど社員から遠ざかっていくようだ。年下マネージャーの言葉の端々に、僕の足元を見やがって、「断りませんよね」「あなたの年齢で希望の待遇で雇ってくれる会社はなかなか見つからないでしょう?」「年度末ならなおさら」みたいなニュアンスが見え隠れするのが、話しているうちに段々ムカついてきて耐え難いものになり、こちらから契約解除を申し入れた。僕の突然の反乱に「急に辞められてもシフトが埋まりません。困ります」と焦る年下マネージャーを無視して話を打ち切った。「たわけ」「お前のような何の取り柄のない中年が前と同待遇で会社勤めが出来ると思うな」「会社勤めは諦めて起業しろ」「ブログをマネタイズしろ」「アドセンス、サイコー」という声が聞こえてきそうだ。口を慎んでいただきたい。厳しいのは百も承知だが僕はまだ会社員を諦めていない。部長時代の賃金を諦めてはいない。だって、地球上に会社は何社あると思っているの?35億?というわけで僕はまた無職。今、僕は居酒屋で生ビールを飲みながら、妻にどのように話を切り出せば良いのか、考え、悩み、頭を抱えているところだ。(所要時間18分)