Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

「子供が欲しいから離婚してくれ」に正義はあるのか。

女性タレントが二十歳以上も年下の旦那との離婚を自身が出演しているテレビ番組で発表した。離婚の決め手になった理由は、旦那さんが「自分の子供が欲しいから」だそうである。子供が欲しいのであれば養子縁組などの方法もあること、女性タレントは50代なので、出産を考えるのは現実的には難しいこと、関係が冷めて、それらを承知したうえでの「自分の子供が欲しいから」は、離婚の理由としては、関係修復の可能性を否定する以上に、ひたすら重いだけで、ひどく残酷に思えた。

僕も子供がいない。今、45才で生殖能力の問題もあるので、養子をもらうようなことがないかぎり、自分の子供を持つことはないだろう。女性タレントの旦那が血の繋がった自分の子供が欲しがる気持ちはなんとなくわかる。オスの本能なのかな、何も残さずに死んでいくのは、ちょっと寂しいものがあるからだ。知人友人たちの多くはインスタやフェイスブックに子供との楽しそうな瞬間を切り取った画像をアップしている、それらを見るときは、単純に「楽しそう!」と思いながら、自分にもこういう楽しい可能性はあったかもしれないのだな、とぼんやり考えてしまうときもある。自分で決めた人生なので後悔をしているわけではない。なんとなく「こうだったかもな~」とやってこなかった自分の未来を想うだけだ。この問題は僕の中では既に解決済みなのだ。

だが、世の中には血のつながった子を持つことに何よりも価値があると考える人間もいる。そういう思想を持つのは個人の自由なので、僕の知らないところで生きて死んでくれればいいだけのことなのだけども、どういうわけか他人にその考えを押し付けてくるから厄介だ。それも「あなたのことを本気で心配しているから言っているのよ」というお節介というカタチで。ときどき「お子さんは?」と質問される。「いません」と答えると、相手が「ああマズい質問しちゃったな」「可哀想なこと聞いちゃったな」と言わんばかりの表情をすることがある。なかには「ごめんなさい」と謝ってくる人までいる。そういう人は、薄っすらと子供は持つべきという思想を持っているから、そういう対応をするのだ。ごめんなさいと言われる方が悪いことをしているような気がして少し傷つくというのに。ウチの奥様にもそういう思想が見られる。僕の弟夫婦は生殖能力が極めて高くて子だくさんなんだけど、彼らとの会話の流れの中でもときどき「あ。ウチは子供がいないから…」とか言い、なんとなく気おくれしているような様子が見せるのだ。また、養子をもらえばいいじゃないか、と言ってくる人も同様で、余計なお世話である。

「子供がいようがいまいが関係ない。それぞれがそれぞれの人生を生きればいいのだ」と言いながらも、もし僕が「子供が欲しいから離婚してくれ」と言われたらどうだろう?「子供がいない人生もサイコーだぜ!」といって拒否できるだろうか。無理だ。出来ないと思う。正義の有無とか、正しいとか間違っているとか、そういう客観的な判断など関係なく、通達した側に「子供が欲しい」という大義名分があって、応じられない負い目がこちらにあったら、抗うのは難しい。「子供が欲しいから離婚してくれ」の残酷性は、抗うチャンスすら与えていない点にあるのだ。(所要時間17分)

 

入社8ヵ月で管理職になって1年、出来たこと出来なかったこと反省も含めて全部話す。

昨年4月に現職(食品関係会社の営業部長)についてちょうど1年なので振り返ってみたい。数値/ノルマについては、おかげさまで預かっている部署の数値目標はクリアすることができた。売上と利益については(細かい数字は出せないが)ノルマの130%弱達成。初年度で目標が低かったことを差し引いても、及第点といっていいのではないか。数値的な目標よりも、僕は入社する際、ボスに「自分に任せてもらえればこれだけは絶対にやる」とハッタリを決めていた。それは「営業主導の商品開発」と「環境の整備=無駄の削減」。このふたつを達成できたかどうかが、僕にとって、この1年の評価のすべてといっていい。

 2年前の夏、駐車場の切符切りのアルバイトから中途入社したとき、驚くことなかれ、我が社には営業セクションがなかった。営業は各事業部に担当者がいるような体制だったのだ。商品開発も現場(生産)サイドの声ばかりが反映されて、顧客や見込み客の声を反映できるような体制ではなかった。僕は営業畑を20年以上歩いてきた。顧客の情報を握っているのは前線にいる営業セクションであり、その情報を活かして商品やサービスを開発するのが、僕が携わってきた運輸業界と食品業界では当たり前だった。だから今の会社を受けたとき、「営業部がない」といわれて驚いてしまった。

それなら、つって、営業主体の商品をつくりましょう、とアッピールして入社した。それが出来なかったら1年で辞めるつもりだった。ダメだったら駐車場で切符をもぎる生活に戻ればいいだけのこと。営業主導、営業主体といっても難しいことはない。入社から半年かけてボスを説き伏せて、各事業部の営業マンを集めて営業開発部を創設して、各事業部と同じ地位にしただけだ。多少の抵抗はあったけれども、皆さまよく言えばフェア、悪くいえば喧嘩慣れしていないので、前職のブラック環境のような裏切りや不意打ちがない分、楽勝であった。「ウチにはウチのやり方があるんだよ」と耳が腐るほどいわれたけれど、絶対に結果が出るから、出なければ営業部は解散させるから、といって納得させた。

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営業部を独立させて、売る側目線で「売りたいもの」「やりやすいサービス」を商品にしていた流れを、買う側目線から「買いたいもの」「欲しいサービス」を商品にした。今のところはお客目線で、パッケージ変更やロット縮小程度しか変化はないけれども、それでも売り上げは向上した。この4月から営業部主体で開発した新商品を投入していくので、営業部の存続をかけた営業主体の商品開発はこれからが本番である。売りやすい商品ならば、楽に売れて営業が楽になっていい。

 

営業セクションの環境の整備については、ムリムダムラをなくすように営業のやり方を決めてしまった。ウチの会社は中小なので「足で稼ぐ営業」をまんまやっていたら、パワーのある大手競合に勝てるわけがない。だから、大原則としてまず「営業開発エリアを絞る」ことにした。限られた力を地元に注力。地方は見捨てるつもりかよ、という声もあったけれども、地方に実績ありますか、ほとんどないですよね、だったら今は地元の地盤を固めましょうよ、と説得。社長からも地方展開については注文をつけられたが、1年間猶予をもらった。結果、130%達成なので勝負に勝ったのは僕であった。イチ営業マンとしても遠距離の出張はしんどいので地方展開がなくなって良かった。

環境の整備を列挙すると、

  • 「目標の細分化」(ノルマ以外にも細分化した目標を設定して日々クリアしていくようにした。訪問件数や営業にかける時間というプラスの目標だけでなく、事務作業時間の上限を設けるなどマイナスの目標も設定した→営業にかける時間を最大化するため)
  • 「チーム制」(案件のブラックボックス化と特定の人物の離脱による案件の流出の防止のために、案件には必ず3名以上が担当するようにした)
  • 「報告方法の改訂」(形骸化していた営業日報の廃止、その代わりに個別に週1回ミーティングして案件の進捗をチェック)、
  • 「会議MTGの終了予告制度導入」(ダラダラした打合せを排除するため 45分)
  • 「営業支援ツールの刷新」
  • 「営業代行サービスの導入」(アポ取り外注/営業活動の効率化)
  • 「熱中症対策」

を上半期に実施して概ね結果が出ている。僕はビジネス書を読まないので、もしかしたら、当たり前の施策かもしれないが、ブラック環境にいたときに、「こうすればやりやすいのになあ」「ああやればもっと人の行動を管理できるのに」と考えていたことを字実施しただけである。アポ取り外注のように、一見、仕事が楽になったように見えるけれども、その浮いた時間で、企画や商品を考えて、確実に契約を取ならなければならないので、実際、仕事的にはキツクなっているはずだ。これらは全部、作業的なものを出来るだけ排除して、本来の営業の仕事に注力してもらうためである。端的にいえば、すべて効率化と明確化。「所定労働時間内はフルパワーで働いてもらうため」のものだった。部下たちは相当キツかったと思うが、結果が出ているので今年度も継続するつもりでいる。

 反省もある。ボスから厳命されている「営業事務スタッフのRPA化」はまだ目途が立っていない。営業事務スタッフが納得のうえでやらないといけないので慎重に進めている。作業的な仕事がなくなったら、楽になるのではない。逆だ。仕事を創造していかなければならなくなる分、キツくなるのだ。おそらく、営業をバックアップする仕事がウチのような規模の営業チームには重要なのではないかと考えている。イメージ的にはタクシーの配車係みたいにリアルタイムで受注して営業マンを派遣するようなスタイルを考えている。法人から個人向けにサービスをシフトしていくには必要不可欠だと思うけどどうだろう?漫画見すぎ?

ボスからは仕事上の右腕・片腕をつくれともいわれているが、こちらも目途が立っていない。部下の皆さんたちは基本的に優秀で、丁寧な仕事で応えてはくれているが、どうにも大人しいのと、もともと所属していた他事業部(つまり元の上司たち)と折衝が出来るかという点で不安が残る。これからの課題だ。

それと、最大の反省は4名の退職者を出したことだ(14名→10名)。退職するのは個々の事情なので申し上げることはないし、変化についていけない人は去ってもらうしかないけれども、ちょっと早急すぎたかな、もっとうまくできたかもしれない、という心残りはある。退職代行を受けたのも勉強になった。ただ、意図しないリストラによって浮いた人件費で営業一部外注化と営業ツール刷新が予定より早く1年前倒しで出来たことは、良かった。チーム制によって顧客や案件を引き抜かれることもなかったし、今、部署前提で抱えている見込み客を見る限り、営業効率化と商品開発の改善の効果で人数が減る前よりもいい数字が出る模様。だから問題ないって割り切れないのが僕の弱さだろうなー。

僕のやり方はブラック環境で培った他人に対する猜疑心をベースに、ブラック時代にこりゃダメだろうと感じたことの逆をやっているだけにすぎない。どうしてもあの頃の基準で他人を見てしまう傾向があって、少々、キツく当たってしまうときがあるのは認める。現職についてちょうど1年、次の1年は自分の中にあるブラック要素をうまくコントロールして、部下の人たちが働きやすい環境をつくって、より大きな成果を出せるようにしたい。誰のためでもなく、全部、自分が今の会社で生き残るためなのは、言うまでもない。では1年後。(所要時間37分)

おれはEDをやめるぞ!ジョジョに――ッ!

長年EDを患っているおかげで、精神が疲弊し、それを連想させる言葉に過敏に反応してしまう。たとえばツイッターなどのアニメやドラマのエンディングについてのツイートにおいて、エンディングをEDと略したものをよく見かけるが、そのたびに少し落ち込むような体たらくなのだ。この社会はEDについて配慮が無さすぎる。その根底には少子化を嘆きながらED対策を本格的に行っていない国の姿勢に問題がある。そんな社会にドロップキックを喰らわせるつもりでEDを連想させる言葉を集めてみた。思いやりのある社会実現のために役立ててもらいたい…。

  1. 業務停止
  2. 首都消失
  3. ペレ
  4. スタンドアローンコンプレックス
  5. ノーマルヒル
  6. ラージヒル
  7. 不作為
  8. 「ええで」(阪急上田監督)
  9. 打ち上げ失敗
  10. ファール
  11. 修理中
  12. 休火山
  13. 俺はまだ本気出してないだけ
  14. Important
  15. 「プログラムのインストール中にエラーが発生しました」
  16. 「立てジョー!遊びじゃねえんだ」
  17. キャプテンEO
  18. 不良債権
  19. 国際刑事警察機構
  20. メルトダウン
  21. 実るほど頭を垂れる稲穂かな
  22. イーデザイン損保
  23. 伝説巨ちんイデオン
  24. 翼の折れたエンジェル
  25. ロッキンポ殺しhttps://ja.wikipedia.org/wiki/ロッキンポ殺し
  26. 執行猶予
  27. ゴルフ打ちっぱなし
  28. 棒倒し競争
  29. AED
  30. 「僕笑っちゃいます」(風見しんご)のサビ《ボッキ、ボーキ笑っちゃいます》
  31. ミッションインポッシブル
  32. たちあがれ日本
  33. 機動戦士ガンダム 第一話サブタイトル
  34. インディードのCM
  35. 不発弾
  36. 「ご迷惑をおかけしております。Windows が正しく開始できませんでした
  37. 山体膨張のニュース
  38. テポドン
  39. 僕たちの失敗(森田童子)
  40. サンダーバード2号発射時のヤシの木
  41. インターン
  42. 軟式野球
  43. 添え木
  44. ヒューマンエラー
  45. TK
  46. 非武装地帯
  47. 直流型電気機関車
  48. お先に失礼
  49. トヨタカリーナED
  50. 「あと少し もう少し」
  51. 「ふがいない僕は空を見た」
  52. 「砂をつかんで立ち上がれ」
  53. 「イケナイ太陽」
  54. ナーナーナーナナナーナナーナナー♪
  55. マイクロソフト
  56. スティックセニョール(茎ブロッコリー)」

  57. やわらかスピリッツ

  58. やるっきゃ騎士

  59. 以東ライフ

  60. E・T

  61. 江戸

  62. イージーミス

  63. 凝固剤

  64. 海援隊

  65. やわらか戦車

  66. 「ファイト!いっぱぁーつ!」

  67. クララ
  68. ホッキ貝
  69. 隠蔽体質

以上である。もし、これも!というものがあったら追記するので教えて欲しい。これらの言葉やフレーズを使うときは、周辺にアンボッキマンがいないことを確認してからにしてくださいね。人に優しい社会を目指そう!ではまた。(所要時間11分)

私が愛した八重樫(あるいは80年代プロ野球へのラブレター)

プロ野球が好きだ。特に僕が子供だった80年代から90年代初めのプロ野球には思い入れのある選手が多い。僕が好きなのは、タイトルを獲得したレジェンド選手や名選手よりも個性的な選手。インパクトのある見た目。破天荒な打撃・投球フォーム。それから人となり。そういった要素が30年以上経っても僕を魅了し続けている。もしかしたら彼らがいたから、僕の興味の対象はよりレベルの高いメジャーリーグではなく日本のプロ野球で在り続けているのかもしれない。誤解を恐れずにいえば、僕は非科学的なトレーニングに裏打ちされているのかどうかわからない意味不明で豪快な選手が好きなのだ。時代時代でヒイキにしているチームはあったけれども(ロッテ・オリオンズ、ヤクルトスワローズ)、所属チームとは関係なく好きな選手もたくさんいた。キャンプイン直後の今、好きだった選手を何人か挙げてみることにする(敬称略)。なお、この文章は個人的な記憶と思い込みによるものなので少々事実と離れた記載があるかもしれないがあしからず(つーかwikiかなんかで調べて並べたブログ記事なんてクソだと思う)。

ヤクルトスワローズ所属の眼鏡で強打のキャッチャーといえば、イの一番で古田の名前が挙げる人も多いだろうが、僕の中では八重樫。僕がプロ野球を観始めたのは小学生になった1980年くらいからなのだが、見た目眼鏡をかけた中年男の八重樫は、当時の球界スター、たとえば巨人の原のように洗練されたスターとは対極にいた選手だ。アウトサイドの球にバットが届くのかってほどの極端なオープンスタンスから強振するバッティングフォームは、打撃成績とは別の次元で、子供のなかでは大人気。草野球では必ずマネをする奴がひとりか二人はいた。僕もそのひとりで、「ヤエガシ!」って声をあげてモノマネで構えるととりあえず盛り上がった。八重樫のモノマネは、僕が子供の頃に体得した2大無駄スキルのひとつで在り続けている。ちなみにもうひとつはヌンチャクさばきで、風呂上りに全裸でそれを披露して妻がキャーキャー歓声を挙げるのは一時期我が家の日常の一コマだった。八重樫のモノマネ・バッティングは敵味方の注目を集める以外にもう一点利点があった。あの極端なオープンスタンスで己の下手クソすぎるバッティングを隠すことができたのだ。「あ~ヤエガシやってたから打てねえ」「外のションベンカーブに届かねえ」言い訳することができた。まあ、今の僕が言いワケ人間になってしまったのはこれがルーツかも。久しぶりに動画みたら、やっぱり、八重樫はカッコよかった。僕のなかでは毎年30本くらいホームランを打っているを打っていたイメージ。

巨人の西本も好きだった。選手としては同時期のライバル江川の方が好きだったが、西本の投げるシュートは大好きだった。足を大きく上げる豪快なフォームから右打者の内角を、それこそ抉るようなシュートボール。シュートを投げるピッチャーは見てきたけれども、シュートを売り物にしていた投手というのは西本が最後なんじゃないかな。シュートピッチャーといえば、大洋の平松(カミソリシュート)もいたけれど、僕がプロ野球を観はじめたときには選手生活の晩年だったので、シュートといえば西本になってしまう。下にある動画にもあるように、空振りを取るときよりも、足をあげてシュートを投げて内野ゴロを打たせて野手に取らせてアウトにするのが絵になっていた。ガキの草野球ではシュートを投げるヤツは皆無で「今のシュートだろ」「シュートになってない」論争もタマにあった。何もかもが懐かしい思い出だ。久しぶりに動画みるとめちゃくちゃ曲がっているわ。まさに魔球。すげえ。

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80年代巨人といえば呂明賜(ロ・メイシ)の一瞬の輝きも忘れられない。確か怪我のクロマティの代わりで出てきて打ちまくった元祖・アジアの大砲。クラウチングの姿勢から豪快なフルスイングでホームランを量産。当時、外国人といえばアメリカ人選手だったが、親しみのあるアジアンな見た目から豪打を繰り出す呂は中学生の僕らにはとても衝撃的だった。デビュー半月くらいで10本くらいホームランを打ったので余裕でシーズン40本は打つと思っていたが、たしか10数本で打ち止め。鎮火具合も凄まじかったので、そのぶん、あの衝撃的なデビューが今でもまぶしい。このフォームを真似てバット振ってると腰を痛めるので中高年にはおすすめできない。僕は十年ほど前にバッティングセンターでこれをやってひどい目にあいました。

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 まずは下の動画を見て欲しい。左打席で振ったあと右打席まで行っている。「そんなにバランス崩してまで力んでバットを振り切らんでも…」と子供ながらに思いながら見ていたのが広島のランス。バットへの当たらなさと当たったときの破壊力といったらプロ野球史上最強なのではないかな。打率は2割がやっとのホームラン王。使いにくい選手の典型だが、インパクト大だった。よく「バットに当たれば…」と指摘される選手はいるが、ランス以上にその文句が似合う選手は後にも先にもいない。

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二刀流といえば今シーズンからメジャー移籍した大谷が有名だけれど、僕のなかでは南海にいた近田が頭に浮かぶ。なんと左右両投げ。しかも右はアンダースローなのが熱い。「巨人の星」の星が大リーグボール3号で左腕を壊して引退後、「新・巨人の星」で右投手として謎復活した(うろ覚え)のを一人で体現したマンガピッチャー。夜のスポーツニュースで取り上げられて、次の日、学校のボンクラキッズの話題になり、いつ大活躍するのか、どれだけ活躍するのか、一日だけ話題の中心になって、その後、飽きっぽいボンクラに忘れ去られた選手。昭和63年のシーズンはじめの一試合だけ登板して引退したのを知ったのは数年後のことであった。特注の6本指グラブを駆使したスイッチ投法とか夢がありすぎた。いや。夢しかなかった。

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夢。といえば阪神にいた猪俣、通称イノマティのナックルボールも夢しかなかった。快速球が武器の大型左腕で決め球はナックルと聞いて胸が熱くなるのが野球好きのボンクラというもの。しかし夢は夢のまま終わってしまった。とにかくコントロールが悪くて四球を連発していた。僕の記憶では四球しかない。現役引退までナックルが炸裂することはなく終わってしまった。下の動画の11秒くらいで謎の激変化しているボールがもしかしたらナックルボールかもしれない。この球をいつも投げられていたらと思ってしまう。

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強肩といえばライオンズの羽生田。バッティングの印象が皆無でとにかく肩が強かった。僕のなかでは鉄砲肩イコール羽生田。その魅力は下の動画を見ていただければおわかりいただけると思う。

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よくわからない投球フォームの選手が好きだ。サイドスローから150キロ超の速球と変態スライダーを投げていたヤクルトの平本(動画が見つからなかった)や、見事なまでのアーム投法の横浜・小桧山。これだけ肘が伸びたままよくこれだけの速球が投げられるなと感心したものだ。どういうメカニズムなのだろう…。たしか一時期は横浜の大魔神佐々木へつなげるセットアッパーをつとめていた気もする。小桧山はアーム式でしかボールが投げられないボンクラ野球好きのひとつの到達点であった…。夢しかない。

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忍者打法の大洋・市川も思い出の選手だ。忍者打法というと現代を生きる若者たちは凄い打法を想像するかと思うが、実際は、始動したスイングを急止して誤魔化し審判からボール宣告をいただく動作を芸術の域まで高めた、打たないバッティングの極致である。ボンクラ草野球でマネをする者もいたが、みっともない、と理由でいつの間にか誰もマネしなくなったワザである。少年たちはボンクラであっても基本的にはヒーローが好きなのだ。実は八重樫のマネよりも高度な技術が要求される打法である。ちなみに僕は市川の忍者打法は覚えているがヒットを打ったところを見た記憶がない。下のギャグ動画30秒からのカットを見ていただければ百聞は一見にしかずなのである。こんなん笑うわ。

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僕はつば九郎の偉大な先輩ヤー坊&スーちゃんも忘れないよ。

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1時間以内でどれだけ懐い選手を挙げられるかの挑戦はとりあえずここで一旦終わりとする。皆さんのハートには何が残りましたか?まだまだ1パーセントくらいしか語れていないので、また機会があったらパート2を書きたいと思う。ではまた。(所要時間51分)

 

若手社員の発言に見るホワイト企業とブラック企業の違い

おかげさまで大変素晴らしい環境で働くことができている。この年齢(まもなく44才)で前職(人様からはブラック環境と指摘されている)よりも好条件で採ってもらえたのは、ひとえに僕自身の類まれな能力と実績のおかげだが、それなりに幸運も寄与したと言わざるをえないだろう。試用期間が終わるまでの半年間、粛々と働いてみて驚いたことがある。前のブラックな環境と現在のホワイトな環境とで、そこにいる若手社員の発言が似通っているのだ。なぜだろう?劣悪な環境であれ、恵まれた環境であれ、両極端な環境に置かれた人間は感覚が削ぎ落とされてしまうのだろうか。僕はこの謎を解き明かしたい。なぜなら、このまま恵まれた環境に浸かっていて、前の職場にいたときと同様に、心身を削られるのはゴメンだからだ。この謎を解き明かすべく、いくつかの若手営業社員諸兄の発言を挙げてみたい。なお、能力面でいえば、ホワイトにいる若者は優秀な人が多く、ブラックで腐っている若者は総じてイマイチ。共通するのは意識が若干高い点である。

 

1.長期休暇について

ホワイト企業で働いている若手社員(以後「ホ」).「年末年始の休み。長すぎませんか?」

ブラック企業で労働に従事する若手社員(以後「ブ」).「夏休み、天候に恵まれなかったのでもう一度取っていいっすか?リベンジさせてくださいよ」

 

2.朝早くから出社している若手社員にその理由を聞いてみると、

ホ.「すみません。自分、チカラをセーブ出来ないんですよ」

ブ.「仕事が夢に出てきて眠っていられないので出社しました…」

 

3.仕事についての考え

ホ.「仕事楽しいです!」聞いてもいないのになぜ主張するのだろうか。

ブ.「仕事楽しいです!」朝の朝礼でボスから「仕事楽しいだろ?」と凄まれて。

 

4.失注に際し敗者の弁

ホ.「クライアントの求めるものは完璧に掴んでいましたが…、ニーズを掴み損なったことが今回の敗因です」真顔で言われてもきついだけ。

ブ.「クライアントの要求がまったくわからなかったのが敗因です。よくある《どうにもならない相性の不一致》ってやつですよ」次の勝利が駆け足で遠ざかっていくのが見えました。

 

5.残業について

ホ.「仕事が楽しくて家に帰るのが惜しいくらいです」この分かりやすい信号を発している若者を見過ごしていいものだろうかと軽く悩む。

ブ.「帰宅する体力がなくなったので今日は社に泊まります」千代の富士を引退に追い込んだ、体力の限界。

 

6.プライベートの活用

ホ.「筋トレと勉強、つまり明日の準備と未来への投資です」

ブ.「仕事以外はパチンコだけやっているわけではないです。パチンコで勝つ方法を研究しています」姿形こそ違えど未来への投資なのは変わらない…。

 

7.ノルマについて

ホ.「これ以上、契約を取って現場回りますかね…」ノルマ達成見込み

ブ.「人不足の実態を考慮してあえて契約を取りませんでした」ノルマ未達

 

8.ゲーム感覚

ホ.「仕事が厳しいときほど、これをこなせばスコアが付く、アレを終わらせればステージクリアと自分の中で設定する、いってみればゲーム感覚で取り組んでいます」

ブ.「仕事って要はテレビゲームですよね。ダメならリセット」残機ゼロ。

 

9.失注したときのスタンス

ホ.「己の未熟さを思い知りました。精進します」

ブ.「相手が未熟すぎました。レベルの低い相手に合わせるの苦痛っすよ」

 

10.好きなことで生きていく人たち

ホ.「この仕事が終わらなきゃいいのに」仕事が楽しすぎるらしい。大丈夫だろうか。

ブ.「この仕事…終わらなきゃいいのに…」今の仕事終わらせるとよりキツい仕事がやってくるのに恐怖しているらしい。大丈夫だろうか。

 

11.アフターファイブの活用法

ホ.「平日の夜はだいたいジムかボルダリングに通っています。一緒にどうです?いい汗かけますよ」結果、ボルダリングに参加した僕は墜落して肩痛悪化。

ブ.「平日の夜は睡眠にあてています。それ以外に何かありますか…」思わず涙。「休日は通院です」で号泣。

 

12.自分を高める

ホ.「新たな発見と挑戦を通じてこの会社で自分を高めたい。自分の手でこの会社を高めたい」頑張ってほしい。僕のいないところで。

ブ.「仕事で身体を壊さない程度に免疫力を高めたい」 

 

13.夢

ホ.「自分の正しい努力で夢を実現したいと考えています」

ブ.「夢を見るなんて余裕のある人間の戯言ですよ」

 

14.マネー/ボーナスを支給されて

ホ.「こんなにボーナスをもらってもいいのですか!頑張ります!」

ブ.「ボーナスと言える額ですか?会社、頑張ってくださいよ~」成約ゼロ男の叫びは虚しい。

 

15.目標

ホ.「高い目標が、私を成長させてくれます」 黄シグナルが出てるような…。

ブ.「目標が高すぎるとヤル気が失せるっす。無理ゲーっすよこんなん」営業マン向いてない信号が点灯。

 

16.キミは千パーセント

ホ.「99%達成は未達成です…」 

ブ.「4割達成なら四捨五入で達成ということでいいじゃないですか」言葉の意味が良くわからないがとにかくすごい自信だ。

 

17.逆算して行動する/デイリーの行動計画の立て方を尋ねて

ホ.「年間目標から、月間、週間、日間と逆算で割り出してます」

ブ.「年間目標が無理っぽくなった時点で一発大逆転を狙います」

 

18.チームで戦う

ホ.「自分の案件は基本的に一人で追いますが、それが難しいと感じた時点でご相談します」

ブ.「どうせ一人ではやり切れないので、最初っから周りを巻き込んでいきます。そうすれば責任取らなくて楽じゃないですか」

 

19.上司

ホ.「上司へのホウレンソウは欠かさないのが大前提です」

ブ.「ホウレンソウを怠ったのは謝りますが、それも含めて上司の責任でしょう」モンスター爆誕。

 

20.会社とは

ホ.「自分の人生の一部です」 冗談にしては笑えないし、マジだったらヤバい。

ブ.「私は会社の一部品です」 マジでしかない。

 

21.結婚観

ホ.「結婚したら家族のためにもっと頑張らないと…」彼女アリ

ブ.「結婚しても寿退社できるわけじゃないから無意味です」彼女ナシ

 

22.転職について

ホ.「ヘッドハンティングされるくらいの人材になりたい。と常に考えながら仕事に取り組んでいます。転職するかどうかは別の問題です」

ブ.「あー今すぐにでも転職したいけれど、転職活動する体力気力がもうナイから諦めました…」

 

23.緊急時対応

ホ.「雪で帰れなくなったら仕事するしかないですね!」←NEW!2018年1月22日の雪で。快適な環境環境へGO!

ブ.「ベランダに雪だるま作っていいですか?」 快適な職場環境へNO!

 

24.見込み客の発掘

ホ.「刈取りと同時に種まきもする。明日がどうなるか不確定な営業として当然の行動ですね」

ブ.「見込み客発掘www明日がどうなるかわからないのに熱心にやるわけないでしょう?会社を辞めてるかもしれないし、死んでるかもしれないし、地球がなくなってるかもしれないのに。楽観的すぎでしょwww」 死んでくれたら、と思います。

 

以上である。言葉そのものは、ホワイトで働く若者もブラックで従事する若者も似ているような気がしないだろうか。両者に共通するのは、誰かに強制されての発言ではなく、(例外もあるが)自発的な発言であること。もしかしたら、ホワイト企業もブラック企業も、ある種の洗脳で従業員をコントロールしている点では同じで、その影響を若い人が受けやすいのではないかと僕は考えている。この記事を参考にシグナルを察知していただき、若年層離職率改善に役立ててもらえたら嬉しい。それでは。(所要時間28分)