「現時刻をもって節電を開始する…」
意味もなく気取った部長のひとことで我が営業部も節電に取り組むことになった。窓枠に並べられた野良犬撃退用ペットボトルを背に部長は続けた。「営業部として積極的に取り組む。一分五厘の削減が目標だ…」。話の流れから察するに、どうやら15パーセント削減と言いたいらしい。空気を読めない誰かが「それをいうなら一割五分でしょ、部長〜」と指摘すると「人のアゲ足をとる奴は仕事が出来ない奴だ…査定は自然、厳しくなる…マイナス評価だな…」人のアゲ足を取って部長は冷酷に返した。同僚の失脚を目の当たりにするのは悲しい。パワハライオ〜ン。
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