Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

相談業務でChatGPTが役に立たなくて絶望した。

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ChatGPTをはじめとした生成AIが、僕が任されている仕事(業務)でまったく役に立たないことがわかった。このまま生成AIが発達しても、この先も役に立つことはない。僕は省エネで効率よく仕事をしたい。だからAIには期待した。だが、人間の代わり、僕の代理にならないことが判明して、軽く絶望している。

ときどき、奥様から「話を聞いてほしい」と要請される。内容は、ご本人にとっては深刻なものらしいが、その多くはどうでもいいものだ。ただ、体裁が「相談」という形になっているため、日々、会社上層部から「今の株価どう思う?株もっていないけど」「楽に稼ぐ方法を探せ」と言われている僕は、何か意見を求められている感じがして、助言してしまうのだ。「こうしたらどうだろう」みたいに。これがよくないのだ。最悪、喧嘩になる。なぜなら、彼女の要望は「ただ話を聞いてもらいたい」だから。アドバイスは要らないのだ。つまり僕はアホみたいに何も言わずにただ聞いていればよかったのである。

僕は学習した。彼女からの同じような「相談」があったときは、アホみたいに口を半開きにして、頷きつつ、そうだね、なるほど、と適当に相槌を打つことにした。しかしそれでも、「話を聞いていない」「意見はないの!」とクレームを受けるのだから難しい。人間には無理だ。AIに任せたい。なお、奥様は僕からの相談事も「話を聞いているだけ」だとわかった。だから、物価上昇、栄養価不足などデータを持ち出して月額1万9千円からのアップをお願いしても通らなかったのね……。きっつー。

最近、仕事で相談を受ける機会が増えた。中小企業なので、営業部長でありながら他の役割を任されることがあり、現在は期間限定(と信じている)で、現場で働いている社員やパートの相談窓口的な業務を任されている。この仕事で持ちかけられる相談には、先ほどの奥様のように「ただ話を聞いてほしい」ケースと、的確な助言が欲しいケース、ふたつのケースがある。これらが混在してるケースもある。実に厄介である。

慣れない仕事をしているので疲れ切っている。相談に乗るのは仕事だ。逃げられない。それに相談してくる人間は真剣なので対応するしかない。相談の9割が、職場での人間関係や労使関係。助言については、過去のパターンから類似を見つけ出してそこでなされた解決案から作るのがもっとも効果が期待できるので、生成AI(ChatGPT)を利用して作っている。今のところ支障はない。負担も軽減できている。ありがとうチャッティー。

僕は、相談自体を生成AIにやってもらえばいいのではないかと考えた。そうすることによって、奥様のような「ただ話を聞いてもらい」愚痴的な相談であっても、具体的な助言が欲しい場合であっても、最適解を出してくれるはずだ。なにより相談に乗る人間がノーストレスなのがいい。実務的には相談者と一緒に生成AIにプロンプトを入力していく形になるだろう。そのような相談AIシステムが商品化されているかもしれない。僕は知らない。調べてもいない。というのも僕のアイデアは却下されてしまったからだ。

職場(同僚)から「絶対にうまくいかない」と反対された。その反対意見に僕も納得した。「相談に来る人、とくにただ話を聞いてもらいたい人は、話を聞いてくれた人間が、一緒に悩んでくれたり、同じようなストレスを感じてくれたりすることを求めている。時には健康を損なうくらいに」これが同僚の意見である。どれだけAIが優れていてもダメなのだ。悩みを共有して苦しめなければダメなのだ。つまり、求められているのは、一緒に悩んでくれる物言わぬ、胃酸過多の壁。たまったもんじゃない。確かに、解決策を見つけられなくても、すっきりした顔をして去っていく相談者は多い。こちらは現場の人間関係のドロドロや待遇への不満をぶつけられ、解決案を提示しても「そんなんじゃ解決にならない。もっと親身になって」とキレられ、胃が痛いのに、相手はスッキリ。解決していないのに…と謎だったけれども、僕の胃酸を過剰に分泌させることで彼らはスッキリしていたのだね。なるほど。

胃酸のない生成AIは相談役として全く役に立たない。開発者各位には、ストレスを感じて効率や精度が落ちて胃酸過多になるAIの開発をお願いしたい。期待はできない。なぜなら恨みや妬みや人間の業といったものはデータ化されていないし、ネットにも転がっていないからだ。学びようがないからだ。

「AIに仕事を奪われる」という話をよく耳にする。これまで順調に技術に仕事を奪われてきたのだから何を今さら感がする。しかし、生活のために社会にあわせて仕事のやり方を変えたり、新たな仕事を見つけたりしなければならない。「リーダーの体臭が我慢できない」「連続遅刻の理由は、今の業務がキャリアアップにつながらないからです」というクソみたいな悩みを、真正面から受け続けて胃腸を壊している僕が今従事している仕事こそが、AIに置き換えられない仕事のひとつであり、これからの人間の仕事のありかたのヒントになるだろう。(所要時間29分)仕事本を書きました。