Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

小遣い1日2000円貰えるようになって、考え方が激変した。

小遣いがアップしました。

 少し前だが、妻に掛け合ってこづかいがアップした。金額でいうと日額100元。月15000円にくらべれば大分アップしたことになる。アップの理由は東京で仕事をする機会が増えたことに伴って、交通費や飲食代がアップしてしまったからだ。なのでみんなさっさと東京に行って仕事するべき。


 金が増えると精神及び人格までもが高尚なものになるらしく、以前のように金金言わなくなった。神奈川で仕事が完結していたときは有り得なかったのだが、見栄っ張りのこの僕が後輩にゴチすることが一切なくなった。元水泳部の後輩君は酒をおごらなくてもアフター5は勝手にプールで泳いでいてくれるので大変助かる。それでもやってくれる仕事は以前と変わらないのだから今までゴチしていたのは何だったんだという感じ。

買い物に躊躇するようになった。

 買い控えをするようになった。僕のこづかい100元は日本円でいうとおそらく1800~1900円になるのではないかと思う。心もとないので2000円ということにしているけど。厳密に換算したいならヤフーファイナンスで勝手にやってください。今年は4万円ほどの自動車税をこづかいから払ってしまった。くっそー。この程度のこづかいでは普通の生活もままならない。鳥肉を食べたいと思ったら、中国のきったねえ食肉加工工場の告発動画を記憶から振り払いながら、マクドナルドでちょっとでも安く肉を食べるようにしている。

 

 特に欲しいものもなくなった。つーか鎌倉駅前で不動産を手に入れたりするとなると億単位の金が必要になってしまうので、お金はニートだかブロガーだか、どこの馬の骨だかわからん人みたいな怪しいものではなく金融商品にだけ投資していきたい。あと鎌倉だと古民家のリノベは普通なのでアーチストでやる人はもういない。

 

他人様のお金の使い方に対する興味がなくなった。

  お金を稼ぐ才能の有無に関係なく、いくら稼いでも一日二千円にしかならないので金を稼ぐこと自体に興味がなくなった。米国検索大手からの小金も妻の監視下にあるので「貴様のようなワイセツ物には送金しないよ」というアナウンスもどうでもよくなった。同時に人が羨ましくて仕方なくなるような矮小な自尊心だけは持ち合わせているので、他人様の金の使い方からは目を背けるようになった。

 

 今は稼いだ金を何も考えずに使えたら幸せだよなーとそんなことを虫みたいに考えて生きている。《頭使わずに高級車にギャル女子大生を乗っけて湾岸走ったあとで意味深なシャワー》。まだまだクリエーターが都会に多いのは、真のクリエイティブがそういうアーバンライフから生まれるからなのだ。


まだお金をどう使うかで消耗してるの?

 悲しいかな、この世の格差は広がる一方で、これからは稼ぐ人と稼げない人の二極化が進んでいくのだろう。いわば収入カースト。僕は金が集まらない低位の人間なのだと自覚しているので、これからは極力、金を使わないようにしていくつもりだ。収入カースト時代では、僕のような低位の奴隷でも、はたまた総資産百億以上のガチな金持ちでもなく、二千万円程度の年商で「我は高位なり!」とアッパーになれる奇特な人だけが幸せに生きられるのではないだろうか。もっとも他者からの評価ではなく、自らの口で収入カーストにおいて高位だと言い切り、これからは金の使い方でしょう、などと人様に求められるでもなく言えてしまう人は、何らかの羨ましくない才能をお持ちなので、残念ながら本当にサクセスしてしまうかもしれない。もし万が一そのような人が実在するなら頑張ってもらいたい。

 

 なぜ、僕がこづかいアップにも関わらず以前よりもケチくさい話をしているのか。聡明な方でなくてもおわかりだと思う。妻から「こづかいはあらゆる経費コミコミのグロス1日100元」とされてしまったからだ。為替レートに怯えながら、貯金を切り崩しながら今僕はこづかいネット月一万五千円時代を懐かしんでいる。経費を落とす前のいわば年商をさも年収のように語って自己完結できるマインドがあれば、もっと幸せに生きられるのだけど、あいにく普通の見識ある人間にそんなマインドは備わっているはずもなく、低位の僕はせいぜいタワーマンションに愛人を囲える日を夢見て頑張るしかないのだ。

 

損じゃーね。

(この文章は義憤に衝き動かされるようにして16分間で書かれた)