Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

ブログ塾を受講してウケるブログを目指すぞー。

下ネタを言うことこそが個性と勘違いした結果、完全にどん詰まって明日が見えない状態の底辺ブロガーである僕に、ブログ勉強会という一筋の光が差し込んだ。ブログ勉強会。ブログ塾。ブログセミナー。名称はいろいろあるが皆それらを有効に活用して僕の知らぬところで楽しくやっているらしい。くっそー。知らなかったー。


著名ブロガーの人がウケるブログの書き方を伝授してくれるらしい。彼らがどの界隈で著名なのかわからないのは、僕の著しく低い民度のせいだろう。ウン万円程度の安価な参加費でウケる技術をご教授していただけるのも驚いたが、弟子を取ったり、著名ブロガー様が直々にレンタル出張する形式のものまであるのには驚愕した。どこの馬の骨だかわからぬ人にマンツーマンで会う。なんてリスキーで、出会い系なのだろうか。勇気がない底辺ブロガーの僕には無理だ。くっそー。自分がスターダムに乗れない理由を突きつけられたようで絶望する。
 
個人の力なんてたかが知れているのでブログ塾で人脈をつくるのはありかもしれない。お互いの課題問題を話し合ったり、「どれだけ記事が読みにくくても、どれほど記事が面白くなくてもツイッターで拡散し、ブックマークをつけるからね」と約束を取り付けることが出来るからだ。ただ、本当に面白い人はブログなんてやらないのでそのへんは意識してないと悲惨なことになる。「講師は面白い人でした」というブログ塾レポートの寒さがその証拠だ。
 
いろいろ調べたところブログ塾の多くが金稼ぎを前面に出しているのが素晴らしいと思った。「ウケる=金になる」がほぼ同義なのが素敵だと思った。金になりやすい広告の配置。どの広告サービスが稼げるか。読んでくれる人のために有料サービスに加入しわざわざ記事タイトル下の広告を消している僕にとっては青天の霹靂、コロンブスの卵であった。
 
ウケる文章術、ウケる写真の見せ方、ウケるレイアウト、ウケるネタの見つけ方、アンテナの張り方。それらの根底にあるもの、それは「僕たち私たちは素敵な文章を書いている」「お役立ち生活スキルを紹介したい」「綺麗な写真を見てもらいたい」という出発点から到達した私たちはキテる感だ。キテる私たちにはお金をいただく権利がある。そのためにはウケる技術が必要。いや、よく考えたら文章や写真は手段にすぎないじゃないか、早急に求めるべきは金なのだからウケる技術さえあればそれだけでいい!こうしてウケる技術の需要と供給は成立する。実に素晴らしい。ごく自然でなんて人間らしいのだろう。ビバ人間。こんなアグレッシブな生き方考え方が出来たらいいなと思った。しかし、悲しいことに、このような生き方ができるのはセンスや文章に光る者がある選ばれし者だけであって、僕のように文章が下手くそで写真も改行もほとんどない底辺ブロガーに金を稼ぎたいなんて言う権利すら与えられていない。
 
僕にはウケる、金になるブログというものがわからない。わざわざアホなことをやってレポートしたり、変顔を晒すようなブログがウケるのだろうか。そのネタはどのあたりにアンテナを張っていればゲット出来るのだろうか。「アンテナは特別なところでなく普段の生活上に張っておけばオッケー。日常の生活はネタの宝庫だよ」そう仰るミニマリストの方もいる一方で、わざわざ地方に行ったり、地方公共団体のトップとシムシティに興じたりする著名ブロガーもいたりして、何がなんだかわからなくなってくる。
 
ブロガーなんてものは個性を売るというニッチでヤクザな商売だと僕は考える。仮に底辺ブロガーの僕がブログ塾をやったところで小手先のテクニックは教えられても個性は教えることは出来ない。個性が大事、その個性こそがコンテンツなのだよと教授される著名ブロガーさんたちは、ウケる技術だけではなく個性を出したり伸ばしたりできる神のようなプログラムをお持ちなのだろう。まったく見えてこないのはマル秘だからだろうね。最後に僭越ながらブログ塾に参加すら出来ない底辺ブロガーの僕から、ブログ塾的なものを開催される著名ブロガーの皆様に申し上げたいのは、くれぐれも著名ブロガー様各位の劣化量産型を生み出してインターネットを退屈にしないで欲しいということ、善良な駆け出しブロガー諸兄を養分にしないでほしいということ、以上二点でございます。
(この駄文を書くのに23分もの貴重な時間が費やされた)