Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

「集荷に来た宅急便スタッフにご苦労様と声をかけたら部下に笑われた」ツイートについての補足と謝罪

先日以下のようなツイートをした。『会社へ集荷に来た宅急便の人に「ご苦労様。お願いしま〜す」と声をかけたら部下氏に「部長〜。こっちは金を払っている客なんだから労いやお願いの言葉なんてかけなくていいですよ」と笑われた。寒い時代と思わんか。』

 大変多くの反応(数万のリツイート/いいね・440万インプレッション)をいただいた。ありがたいことに当該部下氏と僕に対してアドバイスをくれる人も多く、大変感謝している。だが、ツイッターの文字数制限による、説明不足から、誤解されている人からの指摘も数百にのぼったので、この場をかりて補足説明させてもらいたい。

ご意見の多くは、「管理職なのだから教育をするべき」「教育不足なのでは?」「私なら注意する」という管理職としての僕に対するものと、「腐っている」「労いや感謝の気持ちは必要」「自分がその立場になったらどう思うのか」「人間としてダメ」「お金を払っているから上下関係になるのではない。サービスを提供するものと受けるものは対等だ」「信じられない」「いつかしっぺ返しにあう」「こいつとは付き合いたくない」「仕事ができないタイプ」という部下氏に対する非難であった。

まず「教育がなされていない/上司なら注意すべき」というご指摘に対してであるが、現職についてから3年弱、当該部下氏だけではなく部下全員に対して「クライアント・取引業者・協力会社…名称の如何にかかわらず関係会社及びそのスタッフとの関係はイーブンなので、挨拶や労いの言葉や感謝の気持ちを忘れないように」と事あるごとに指導しており、当該部下氏以外のメンバーについては、同様類似の問題は一切起きていないことを付け加えさせていただきます。当該ツイートの出来事のあとも注意をしたのは言うまでもございません。つまり管理職としてどうなのという指摘について、僕は無罪だと言わざるをえないのでございます。このような指摘を受けたのは、繰り返しになりますが、ツイッターの文字数制限、その制限に甘えて追記を怠った僕の慢心、それから前後関係を想像することのできない皆さまの想像力不足、それを予測せずに投稿した僕の人類への淡い期待、等々不可抗力によるものである。大変申し訳ありませんでした~。

次に当該部下氏に対する「こいつはダメだ」という非難に対して、補足と謝罪をさせていただきたい。まず、元ツイートを見ると、大変軽薄な印象を持ってしまいそうだが、実際は、「部長〜。ぶっちゃけ、こっちは金を払っている客なんだから~ぶっちゃけ、労いやお願いの言葉なんてかけなくていいですよ」というふうに、言葉の節々に「ぶっちゃけ」というフレーズが入っており、軽薄さはワンランク上であるうえ、「ぶっちゃけ」というフレーズによって「教えてあげます」的な高慢さ及びナメてる感が加えられていたことを補足させていただく。ツイッターの文字制限によりこういった本来削除してはならない要素を削除してしまい、大変不快な思いをさせてしまい大変申し訳ありませんでした~。

また、「この部下氏はダメですね」という当該部下氏の人格攻撃的な指摘についてであるが、まったくの的外れであることを、補足によって証明させていただきたい。当該ツイートは分かりやすい事件の一部を切り取ったものであるのはあえていうまでもない。つまり、それは切り取られれた事件は氷山の一角に過ぎず、その背後には、はるかに大きな日常が存在するということでもあります。この事件以外のシーンにおいて部下氏が聖人および善人であるという可能性は否定できないのである。にもかかわらず、ツイートのみで人格攻撃をするのは、ひとえにツイートの文字制限数による説明不足、僕の文章力、皆さまの読解力といった、如何ともしがたい要因によるものである。つまり悪者はいないという結論にいたるのである。大変申し訳ありませんでした~。ツイートでは触れることはできなかったが、当該部下氏は社内や取引先からも言葉づかいや態度、足音の大きさという日常的なクレームが絶えないということだけは付記しておきます。

最後になりましたが「感謝の念のない人間は仕事のできない人間だ」という当該部下氏に対する「決めつけ」とも取れるご指摘についてであるが、これもまったくの的外れであることを補足説明させていただき、皆さまの誤解を解いていきたい。当該部下氏でありますが、残念ながら僕が現職についてから、彼の営業職としての実績は営業部内では中位にあたるものであり、加えて、ときおり大型案件を成約する運の強さも持っているなど比較的優秀なスタッフという評価を下さざるをえません。「こういう失礼な輩は仕事が出来ないにちがいない」という皆様のご希望にそえず、大変申し訳ありませんでした~。これもツイッターの文字制限並びに僕の文章力及び配慮不足、そして皆様の読解力及び希望的観測といったどうしようもない要因による誤解であるため、誰も悪い者はいないという結論にいたる次第であります。ただし、発信者として多くの方を不快な気持ちにさせてしまったことは重く受け止め、その点についてのみ、お詫び申し上げます。大変申し訳ありませんでした~。

ツイートの文字制限上及び追記対応する面倒くささにより、当該部下氏の仕事能力についての言及が不足していたので、この場を借りて、彼にはノルマを達成してしまうと「これ以上やる意味ないすよね」といって露骨に手を抜く、あるいは同僚への協力を「手を貸したら見返りがありますか?」といって惜しむという側面があるため、数字以外の協調性およびスタンス面で大きな問題があることを追記させていただく。この追記をみれば、ツイッター社、僕、皆さまのいずれにも瑕疵がないことは明らかである。ゆえに、このたびの事件の元凶は、部下氏の人格及び性格、家庭、環境といったどうしようもない要因になるため、上司からの指導・注意、ツイッターユーザーからのご指摘といった生温い措置では改善の見込みは皆無といわざるをえないのである。また、昨今のテレワーク推奨によって、クライアント・同僚との対面が減っていることも人との付き合い方に難のある部下氏にとってはプラスに作用して日々ますます活き活きと職業生活を送っていることも併せてご報告させていただく。どうしようもないので、この場を借りて、本人に代わって上司である僕から皆さんへ謝罪させていただく。生まれてきてごめんなさい~。(所要時間29分)

こういったどうしようもない日常を切り取ったエッセイ集を出しました。よろしく。→ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。