Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

年賀状アーカイブス/19XX年、僕らの年賀状


あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。僕は今年もロックするからね!

  実家の大掃除をしていたら、押入れの奥からからダンボール箱が出てきた。なかには大昔に友達から届けられた年賀状が入っていた。二十年前後の時が流れてしまっていて、疎遠になってしまった友人も多いので眺めていると、ちょっとした同窓会をやっているような、懐かしい気持ちになった。


 まずは、小学校高学年のときのものから。

 1984〜86年くらい。

 並べてみると、手書きやスタンプのものが多くて新鮮。今みたいにパソコンが家庭に普及していなかったからね。白黒のものも多かったのだけれど、小学生ならではのアイデアを出しているものもあった。アニマルにはアニマルの知恵があるのだ!ガオー!

 たとえば、これや、

これのように、

 塗り絵!受け取る側に着色を強要。ウルトラセブンなら赤だけでいけるかも。


怒涛の書き込みで個人的メッセージを伝えるものも。


「ハレーすいせいのしゃしんうって」「ハーレーダビッドソン」
僕は星写真の売人だったのか、バイクメーンだったのか…


Aセット?Bセット?時を経てメッセージは怪文書になる…。

他にも、


「もち食いすぎておなかはれつしてしんぞうがやぶられてばらばらになって小さくなって死ぬなよ」
黒ペンオンリーで正月早々、不吉な文書を送りつける勇者や、


「今年はまじめにかいてやったからなよろこべよ」
なぜか上から目線の怪人や(お前は上司か?)、


渋すぎてウケなかった悲運の男も。
このセンスは小学生には早すぎた。あんた早すぎた早すぎたんだよ。


もちろん、

僕は世界のフミコフミオ、

一般ピープルからのものだけではなく、

有名人からの年賀状も。グループ名で出すんだなー。


続いては、中学時代。

1987〜89年。


小学生のときより洗練されている…。
アニマルから人間になっているよ。ザ・成長期。

まあ、そのなかでも

アニマルスピリットを忘れていない猛者もいて、

たとえば、これ。

しかも鉛筆。文字のみ。
「問い合わせてみること、よいな」
これまた上から目線なのだけど、
問い合わせようにも

匿名。ボンクラに多いミス。

あとは小学生がやるクイズ形式を中学に入っても頑なに続けている…

こういう猛者や、


僕がガンダム好きだと聞いて、無理やりガンダムを書き込んでくるお調子ものも。
どうしてみんな鉛筆なんだ!

こういったいかにもモテなさそうな年賀状をつくるボンクラ友人のなかでも、
力作をつくる奴もいて、

たとえばこれ。


カラーボールペンを駆使して描きこみ。何枚描けるの…。
スペル間違っている気がするけど努力に免じて見逃すよ!

その一方、

同じカラーボールペンをつかう宗派のなかでも、
三色ボールペン・ミニマル派というグループもある。


ミニマル派一号、保毛氏の作品


ミニマル派二号氏の作品

別の人物によって、異なる時と場所で描かれたふたつの年賀状の絵柄が驚くほど似ているのは研究課題だろう…。


この時期、独自路線を走っていたのは、これ。

なぜかイラストがBL風。これ送ってきたの♂なんだけど、正月休み明けにあったときどんな顔していいかわからなかった…


いまでも連絡をとりあっている友人、西ヤンの年賀状は…

なぜか三枚組。暇だったのか?この年賀状の数年後、僕と西ヤンは高校の屋上に秘密の楽園をつくりあげることになる…(id:Delete_All:20080531)



幻の昭和64年のことも、たまには思い出してあげてください。

1987年はなぜか女の子からの年賀状が多かった。女>男。
ほら!

そら!

続いては、暗黒の高校時代。

1990〜92年。

綺麗だけど、
まとまりすぎって感じでロック・グループの末期みたい。
なかには



「真骨頂」
シュールなやつや、


「その日も例外なく、カツオのいじらしさ、マスオさんのけなげさに泣いた」
小説を書くもの、


ファミスタ90は楽しい。スーマリ3はむずかしい。ムチャクチャ頭にきた!!」
「今すごくひまだ。大みそかも正月も家でゴロゴロしていると思う。むなしい…」
思春期の鬱屈を炸裂させているものなどなど。
僕は20年経った今でもファミスタやっているけど…

この時期になるとプリンターで作成したものが登場。


テクノだ!

このころ西ヤンは、


「11時には起床しようぜ」
低い目標と思うなかれ、中学から高校にかけて僕らは遅刻の常習犯でした。

「じゃーよ、今年もよ、流して、生活すんべーか」
こうして高校三年になった僕らはサボタージュ、北校舎に篭城したのだ。(「あの夏、地上最大のオッパイが。」id:Delete_All:20080531)



一連で、もっともインパクトが大きかったのが、これ。


黒ボールペンでさりげなく、ただひとこと、「森君いじめ」。まったく心当たりがないけれど、意味がわからないけれど、20年も経ってしまったけれど、とりあえず謝罪しておこう。森君ごめん。ごめんね・・・許してなんて・・言えないよね・・・。(森君て誰だ?)<追記>

これもさりげないけれど破壊力があった。

タコもイカも干支にいないよ!