Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

はてブの民度が低いとは思わない。

ヨッピーさんを震源地に、はてなブックマークの民度が話題になっていた。僕も、関連した記事で目にしたものは匿名ダイアリーも含めて読んだ。感想は特にない。個人の考えなので各々違いがあっていい(ヨッピーさんは大変だと思った)。僕個人としては「最近のはてなブックマークの民度は上がっている」という感覚をもっていたので、正直なところ、問題になること自体に少し驚いた。僕自身についていえば、はてブで酷い言葉をぶつけられた経験がほとんどない。というかその類の言葉についての感度が鈍いため、「はてブの民度がー!」という気持ちになったことがない。もう少し礼節をわきまえてもらえたらいいな、と数秒思うくらいだ(なお命の危険を覚えたものについては運営に報告している。そういう発言主とのバトルは時間の無駄なのでしない)。そもそも、客観的にみて僕はネットで有名といわれている人たちに比べて(知名度が低いこともあるが)、攻撃された経験が少ないので助かっている。読んでくれている人には感謝しかない。

もちろん少ないとはいえ酷いコメントを付けられることはある。的外れのものもある。今も、このブログに付けられたブコメは良いものから悪いもの、一般的には誹謗中傷にとられるものまで全部目を通しているが、何とも思わない。民度が低いと思われるコメントがあっても、自分の記事が自分を支持しない人や反感をもたれている人までリーチしている証拠だと捉えている。むしろ少し嬉しくなる。僕のことを嫌っている人にまで僕という存在が届いているなんて、素晴らしい嫌がらせになるからだ。攻撃的なコメントを見るとワクワクする僕はネットの沼で少しおかしくなっているのだろう。ただ、ヨッピーさんのような有名人に対して酷い言葉をぶつけておいて「汚い言葉を受けるのも有名税」という理屈はちょっとないなと思う。そんな税はない。気の毒だと思う。常識的な人なら頭に来るのが普通だ。

全体的な傾向として、はてブの民度が高くなれば良い。でもどうだろう。物事には加減がある。はてブが清廉潔白でキレイな言葉ばかりの場所になりすぎたら、それはそれで居心地の悪さを感じるはずだ。僕が2003年からはてな、はてブという場所にいるのは、良いものから悪いものまでごちゃまぜのカオスだからだ。何が言いたいかというと、それぞれ、心地良さを覚える民度は違うということだ。大多数の人がキレイな場所の方が好きだと想像できるが、お花畑をキレイと感じる人もいればウンコをキレイと感じる人もいるように、そういう場所を望まない人もいるということ。そして、民度の高い/低いの間には、それぞれが心地良いと感じるポイント、許容できる範囲が分布されるので、ベストの民度を見出すことは不可能で、ベターを見出すことさえ至難だろう。株式会社はてながはてブの民度をコントロールできればよいが難しいだろう。できることは過剰に介入して民度の低いユーザーを弾くことくらいだと思われるが、それはそれで居心地の悪さを僕は覚えるだろう。結論めいたことをいえば、民度ベースではてブをコントロールしても最適解は見つけるのは難しく、その最適解によって失われるものも多いよ、ということになるのかな。というひとりごと。(所要時間19分)