Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

10年前に亡くなった上司の言葉が新たに発見されました。

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風邪で休んでいるときに自宅の物置で2000年~2015年の手帳が入ったダンボール箱を見つけました。手帳には当時の上司(部長)の言霊が記録されていました。「刺身が生なんだが……」という名作を生みだした部長。没後10年。ゾンビのようによみがえってきた部長を僕ひとりでは受け止めるのはイヤなので読者各位とシェアいたします。ビジネスや私生活で役立ててもらえると嬉しい。

・「サンプルのサイズ感がわかるようにヤニと比べてみました……」 

商品(食品)の大きさが分かりやすいようにタバコを置いて撮影。顧客ファーストのつもりが「食品の横にタバコ置くとかありえない」というクレームが続出。結果、失注。

・「ハイライトがまずかったか……ラッキーストライクにしときゃよかった」

 ↑の騒動の敗軍の将の弁。

・「他社で見積をいくらで出したのか言えないの?この情報開示時代に?ずいぶんと時代遅れな会社ですな……」

 情報開示。その後の「見積金額の根拠?企業秘密ですわ……」との対比が美しい。

・「ノルマ!ノルマ!ノルマ!」

 長嶋茂雄さんの「勝つ!勝つ!勝つ!」のオマージュなのか。。

・「他社と契約なさる……???。ご冗談はやめときましょうや。我々は真剣なんですから……。え?ホント?」

現実を受け入れられない高齢者の哀しみがにじみでていました。


・「ERABARERURIYUU!」

 企画書の小見出し。ジョジョみが強い。

・「SINRAY  TO JISSEKI」 

 企画書の小見出しその2 光線っぽい。

・「Mey 15, 2110」 

 企画書の日付。未来日記すぎた。

・「年賀状は出してくれても構わない……。今年の喪中は出していい喪中だ……」

 親族の葬式のためにといってズル休みを取っていたこととの整合性をあわせる言動。
・「俺から見て……今日のプレゼンの出来栄えは……100点まんてーん」

 なお、コンペは1000点満点であえなく敗退した模様。

・「引く手あばたなのよ」「引く手あばたー」「あばただ…」「Avatar!」

 定年延長されずに諦念退職に追い込まれた際の言葉。同業者から声がかかっていると主張。数多があばたになっていた。あばたもえくぼ。最終的にはジェームス・キャメロン監督作品に…。

・「60年間営業として走り続けてきたから、ここらで一旦、小休止しようと思う……」

年数がおかしい。5才から営業をやってきたのか?という問いに「母親の股から出てきた瞬間から働いてきた……」というホラーワードを吐いてました。はい。

・「お前らのような未熟な人間からみれば止まっているように見えたかもしれないが……実は猛スピードで働いている……」

ドラゴンボールの強者同士のバトル理論さく裂。速すぎて見えない!

・「請求書を持参すると客に心が伝わるってもんよ……」

迷惑ムーブ。請求書を持っていくたびに「郵送でいいです」と言われ続けた挙句、めでたく出入り禁止になりました。

・「もちろん平和利用も可能です」

《手作りおにぎり》を「兵器にも転用が可能です……」とプレゼンテーションしたあとのキメ言葉。平和主義者。

・「上司よりも目立つ部下は不要だ。会社組織的に死んでもらうしかないだろうな」

ライト感覚に飛び出していた部下死刑宣告も今となっては懐かしい。

・「アポなしを全否定するのですか……それなら私にも考えがあります…」

アポなし訪問はやめてくださいといわれて、逆ギレ。なお考えはなかった模様。「俺にはアポなししかねえ……」やめてくれ。

・「年金も満足に払えねえ国家が取り締まるとは良い身分じゃねえか」

スピード違反でつかまって国家権力とバトル。

・「ウチと契約できねえならピョコ~ン ペタ~ン ピッタンコ~」

意味不明だけれどキャッチーでよい。

・「傘をささずに向かおうや……」

雨に濡れた姿で客先を訪問すると必死さが相手に使わる教の奥義。ひとりでやってくれ。

・「社長に嫌な報告をするくらいなら、俺なら会社を木っ端みじんに吹っ飛ばす方を選ぶ」
戸川純的な思想だ(愛してるって言わなきゃ殺す)

・「富士川だ……」

東北新幹線の車窓から景色を眺めながら

・「ある日~パパと~ふたりで~語りあったさ~」

 部下の父親のお通夜に向かう車中で披露した鼻歌。

・「ねえちゃんよ……アイスが……固すぎて食べられねえ……すこしチンしてやわらかくできねえか?」

新幹線の車内販売で斬新なクレーム。エロチシズム。

・「ちょっと手を合わせてくるわ……」

街を歩いていて他人の葬祭を見かけて飛び入り参加したときの言葉。自称「俺は人の万倍の業を背負っている」男は、善行で相殺しているっぽい。葬祭だけに。

・「あんたんとこブラックなんだろ?(とびきりの笑顔で)」

提示した見積金額を高いと言われたときの言葉。「もうかっているのに(黒字)、ケチくさくないか?」の意。

・「私みたいに業を積んでいると…見えてくるものがあるんですわ…」

失注した相手を睨みつけて。不気味だ。

・「営業は孤独な仕事だ……だからせめて倒れるときは周囲を巻き込みたい……」

自爆テロ予告。ひとりで死んでくれ。あえなく孤独死したけど。悲しい。

・「ノルマが懐かない」 

愛犬にも愛されない男の哀しみ。ダンディズム。

・「安心して死んでくれ、お前の成果は俺がきちんと相続して俺の実績にしてやるからな…」 

体調不良で休んでいたときにかかってきた電話。この電話きっかけに反骨心で復活しました。 

・「ほーん。可愛くない方がお姉ちゃんですか?」

取引先のパーティーでオーナーに対する熱い言葉。過去に別の同様の宴で言い放った「ほーん、お姉ちゃんはどちらのブスですか?」から成長が見られてよかったです。

・「女房の配偶者がホントにバカでよー」 

自戒なのか。罠なのか。

以上である。没後10年と書いたけれど、そんなに経ってなかったよ。上司が亡くなった。 - Everything you've ever Dreamed 部長は僕にとってその程度の存在ってことです。では。(所要時間60分)