Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

現代の女性がタイムスリップして特攻隊と恋をするクソみたいな映画を鑑賞してしまった。

奥様から現在大ヒット中の映画の鑑賞に誘われた。あらすじを聞くと今を生きる女の子が太平洋戦争末期にタイムスリップして特攻隊員と出会い、恋をする、という胸やけのするもので、それだけで嫌になってしまった。どこかで見たような話で、展開も予想がついてしまう。二人分の映画代金は僕が支払うのだ。たまったものではない。原作はスターツ出版。奥様は「絶対に泣ける」と言っていたが、実際に映画を観たら本当にクライマックスで大泣きしていた。ミリオタ初級の僕をなめてんのか。太平洋戦争もので、戦争末期を舞台にするなら特攻を拒否して終戦まで戦い続けた美濃部正少佐率いる芙蓉部隊の真実を描くとか切り口はあるだろう?まあ、ミリオタのキモい希望はさておき、令和の時代に太平洋戦争時にタイムスリップして特攻隊員に出あう映画を作るなら、安易なボーイ・ミーツ・ガールの話にするなよ、とか、現代と当時の価値観の違いをもっと描かないとそれを乗り越えたときのカタルシスがないんだよ、とか、松本零士先生の『ザ・コクピット』の後でどうしたらこんなべたなお涙頂戴の展開をつくれるの?、とか

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』と混同しそうなまぎらわしいタイトルつけるなよ、とか、そもそも『あの~』というタイトルは受け手に郷愁や感傷を起こさせる効果を見込んでつけられているのが見え見えで興覚めなんだよ令和の時代の『あの』は「ゲロチュー」なのよ、とか、言いたいことは山ほどある。ホントは名誉棄損すれすれでこき下ろしたいくらいだけれども、「推し」のひと言があれば何でも許されると勘違いしている熱烈なファンに目をつけられたくないし、製作者から名誉棄損でスラップ訴訟を受けるのが恐ろしい。だから、あえて作品名は記さない。記さなければ、訴えられても「『君を忘れない』のことですわ」で逃げきれる可能性がある。卑怯者と呼ばれても構わない。それがスラップ訴訟を恐れ、心の奥底にスワップ願望を秘めたSMAP世代の僕という人間なのだ。なお、僕はSTAP細胞を信じている。で、映画を鑑賞した。STAP細胞を信じるピュアな心を持っている僕はクライマックスで大泣きした。そう号泣したのは僕なのだ。なお、奥様は開始20分で寝てた。(所要時間18分)