Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

「大谷ハラスメント」は存在しませーん!

メジャーリーグのスーパースター大谷翔平さんに関する報道が加熱している。世界最高の野球選手がニュースになるのは当たり前である。だが、謎の正義感や妬みなどから大谷報道を気に入らない人が世間には一定数存在する。なかには加熱気味の状況を「大谷ハラスメント」と呼んで非難している人もいる。「大谷の結果はテレビで速報するほどの価値のあるものなのか?」「大谷以外に報道しなければならないものがあるだろう」がその理由。なかには大谷の情報を大量に流すことで国民に知られたくない情報を隠ぺいしていると主張するインボーロンもあるようだが、デクノボーの僕にはよくわからない。昨年から、そして今年になってからさらに頻度を増して、毎日、NHKから民放までニュース番組やワイドショーが大谷さんの打席を速報している。天気予報より多い。特にフジテレビ。サンケイ系列のヤクルトスワローズの試合結果をろくに放送しないのに「今日のオオタニサン」とかふざけているとしか思えない。実は、これらの大谷報道については僕も「やりすぎじゃね?」と異議を唱えたことがある。すると、ウチの奥様は「テレビ業界はコンテンツを作る能力がないから大谷に頼ってしまう」説を唱えて大谷をかばった。

この問題は大谷に起因するものではなく、メディアにその原因があるのを看過した彼女は鋭い。そう、メディアの問題なのである。「大谷ハラスメント」ではない。「大谷報道メディアハラスメント」なのだ。この説に対しては「政治家や芸能人や有名スポーツ選手のご子息をコネで、大学のミスコン上位者をアナウンサーとして、採用しているテレビ局が、自力でコンテンツを作れない、コンテンツ・インポテンツにかかっているなどありえない」「たいして面白くないが世の中に拡散したポストを投稿すると《貴兄のポストを番組で取り上げたいので取材していいすか》とダイレクトメールを飛ばしてくる超強力な取材力をもったテレビ局がネタ集めできないはずがない」と反論しておいた。大谷情報をハラスメントととらえる人がいるのは、大谷速報の情報が薄く手抜き感がするからではないだろうか。こんな取るに足らない情報をいちいち電波に乗せるなということ。クソ忙しい毎日を過ごしているのに大谷大谷大谷大谷オオタニサンオオタニサンを連呼されたら、大谷からポルシェをもらっていない赤の他人はムカムカするのも無理もない。たとえば大谷の速報。ヒットやホームランを打った場合、当該打席すべてを見せずに打った球のシーンだけである。三振や凡打に終わったときも三振や凡打にとられたシーンだけで、観戦するデコピンの様子は報じられても打席の過程、投手との駆け引き等は報じられない。メディアからみればDHに専念している大谷は打席を報じればいいので扱いやすい。打つか打たないかを報じればよいからだ。衛星中継をみていれば素人でも伝えられる内容。もっとメディアにはプロの意地をみせて取材し、濃い情報を流してほしい。最近は打球速度や飛距離も報じられるようになってきたがまだまだ足りない。入手できる野球関連の数値データはもちろんのこと、取材で得た大谷の毎日の体重・血圧・心拍数、家を出た時間、デコピンの散歩の有無、今日の朝食、パワプロ新作への関与、真美子夫人コーデ等々圧倒的な濃いデータとともに毎回の打席を、打席に入ってから結果が出るまでを完全中継されれば「あ、この局は本気で伝えたいのだな」と認識をあらためて大谷ハラスメントは蒸発するのである。いや、大谷は不世出のスーパースターだ。打席のたびに全国民に対して緊急地震速報のシステムで流すべきだろう。画面の上部に「本日の大谷翔平。4打席3安打うち2本はホームラン。打点3」のように常時テロップで表示すべきである。そこまで徹底的に本気の報道姿勢を見せればハラスメントと言われることはなくなるはずである。片手間に大谷大谷騒いでいるから駄目なのである。繰り返すが、大谷の報道が加熱しているなかで、メディアの怠慢こそあるものの、大谷起因のハラスメントは存在しないのである。なお、僕はウチの奥様から「大谷君はカッコよくて背も高くて世界最高の野球選手で超お金持ちなのに、なぜキミは年齢以外は負けているの?」的な発言を毎日のように喰らっている。これこそ、大谷が原因となっている真の大谷ハラスメントといえるだろう。(所要時間22分)