Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

私の異常な の検索結果:

私の異常な確定申告。如何にして私ははじめての確定申告の準備不足を乗り越えて苦労することなく確定申告ができるようになったか。

はじめに告白しておこう。今回の記事は当ブログ初のPR記事である。泣く子も黙る天下のアドビ社から、「僕と私の確定申告」という企画で記事を書いてほしいという依頼を受け、キーボードを叩いている。いやいや続けてきた確定申告ではあったが、それがきっかけで仕事に繋がったのである。今後は手のひらクルーで確定申告を神のごとく崇めたいと思う。なお、本文についてはいっさい編集者の手は入っていないので、読者諸兄にはいつものブログと同様に読んでもらいたい。 1.確定申告とは縁がないと思っていた。 ご…

48歳。これまでの人生をふりかえってみた。

…牢にとじこめられる(私の異常なお見合い・覇王伝 または私は如何にして独身の自由をかなぐり捨て結婚を決意するにいたったか )/トイレにとじこめられる(トイレにとじこめられてます。 )/乗っていた新幹線で焼身自殺が起こる(例の新幹線のぞみ号に乗ってました。 - Everything you've ever Dreamed)/必要悪くん…(自己都合で退職した元同僚が半年間のプー経験を売りに在籍時以上の待遇を求めて復帰を希望してきて驚いた。 )/交通事故に遭う(泥酔自転車に突っ込まれ…

【自己PR】私の異常な就職 または私は如何にして就職活動をするのを止めても定職に就くことが出来たか

おかげさまで新しい職場で素晴らしい仲間たちに囲まれて忙しくも充実した毎日を過ごしている。信じられないのは毎朝鏡に映る自分の顔、そして表情。弾道ミサイル発射直後に「米国を正義の炎で無慈悲に焼き尽くす」などとイキってる平壌市民のようにエネルギッシュなのだ。万歳。ほんの1ヶ月前まで炎天下の駐車場の片隅で熱中症に震えながらアルバイトしていたのがウソみたいだ。今だから言える。8ヶ月超の失業期間は想定外だったけれども僕の蘇生には必要な時間だったと。ハロワに通わない。求人情報も検索しない。…

私の異常な妊活 または私は如何にして不妊治療のために心臓への負荷を恐れずにバイアグラを服用するようになったか

ベイビー。それは僕ら夫婦の悲願。その悲願成就のために一年ほど不妊治療を続けているが、効果がみられないので今月から別のクリニックにも通いはじめた。セカンドオピニオンというやつである。

私はコレで会社を辞めました?/私の異常な結婚 または私は如何にして夫婦間の問題で上司から会社を辞めるよう追い詰められるに至ったか。

もし僕が会社を追われるようなことがあるのなら原因は女性問題しかないと思っているがその可能性はごくごく小さなものになっている。なぜなら最近の僕は不感症。不感症に愛人裸体を俯瞰する権利はない。僕の不感症に気づかない妻に対して僕は部分不干渉。妻の名はシノ。結婚9ヶ月になる僕らは夫婦が何から何まで干渉してもうまくいかないことを学んだ。特にお互いの職業や仕事への考え方については、勤務地と連絡先さえ教えてもらえれば、干渉しないようになっている。僕は妻の仕事について詳しく知らないし、彼女も…

このままじゃ私が壊れちゃうと妻はいった。(私の異常な結婚生活)

妻は結婚当初より寝言が多かったが、年末からその内容が「ここには私の居場所がない」「壊れちゃう」というような不穏なものになり、かつ、泣きじゃくるときもあったり、言動の記憶がまったくないというので、以前不眠でかかった心療内科に僕ひとりで相談にいった。ムソルグスキーの「禿山の一夜」が流れる待合室で名前を呼ばれ、熊のダッフィーの大きな人形を抱えた青年と入れ替わりで診察室に入る。

私の異常な結婚生活 または私は如何にして妻を…

今まで妻との見合いから結婚にいたるまでを面白おかしくふざけて書いてきたが、今日は今、直面している問題を公にして、皆さんの意見を賜りたいと思う。

私の異常な結婚生活 または私は如何にしてウンコを漏らし妻から三行半を突きつけられたか。

はじめに、月初から体調不良が続いていたことを、言い訳がましく申し上げておく。

私の異常な結婚生活 または私は如何にして家族の秘密を守るために妻をあざむくようになったか

父の自殺を秘密にしている。あのとき。申し合わせたように僕ら家族は父の自殺を「事故」とした。誰も、何も、何一つ悪いことはしていないのに、気付かれないように、悟られないように、隠さなきゃ隠さなきゃ隠さなきゃ、何かから追い立てられるように隠した。僕らを追い立てたものの正体。それは自殺という行為に対する偏見と、「まさか身内が…」という衝撃、「僕ら家族が追い詰めてしまったかもしれない」「なぜ気づいてあげられなかったのだろう」という罪の意識、そして何より「偏見で見られることを避けたい」「…

私の異常な新婚生活 または私は如何にして溢れ出る性欲をニュータイプな方法で解消したか。

我輩はインポである。営みはまだない。夫婦になって1ヶ月になるがいっぺんもない。元レイヤー、現戦国時代好き歴女西軍派の妻に「悪いね。シノさんせっかく結婚したのに悪いね。ガンダムが立たなくて。ビームジャベリンが壊れてて」というと「毘沙門天様も女性説があるほどホモインポで有名でしたからあ〜」と彼女のフィールドで慰めるだけにとどまらず、夫婦愛なのだろう、僕の大好きなガンダムにたとえ「オヤカタサマー…負けナイデー!…ファーストガンダムだって後半は合体シーン、ありませんよよよ〜」と言って…

私の異常なお見合い・天翔記 または私は如何にしてEDの分際でダブルベッドで女房を抱くために自室を劇的ビフォーアフターするにいたったか。

結婚から一ヶ月。籍もムスコも入れてない。ナニも入れてないけどシノさん(元レイヤー/現歴女戦国時代西軍派/趣味ドール/某企業秘書課勤務のEカップ)との生活は概ね順調、彼女も、玉子焼きの焼けること火事のごとし…洗濯モノのたまること山のごとし…と家事を風林火山になぞらえて楽しみつつこなしている。「オイトマチョーダイ!」と実家に帰ってしまったこともあった。理由は僕の部屋の汚さとアダルトDVD鑑賞。雑然とした部屋の床にうつ伏せ、ヨダレをたらし、人間の女性とオス犬の性交を収録した作品、「…

私の異常なお見合い・覇王伝 または私は如何にして独身の自由をかなぐり捨て結婚を決意するにいたったか

突然だが結婚することにした。来月から彼女と暮らす。籍を入れるのは来月上旬の予定。身内で不幸が続いているので、当面、式やパーティーはやらず、来年あたり、不幸のホップステップジャンプが無事着地して落ち着いたら、ささやかなパーティーをやろうと彼女とは相談している。プロポーズの言葉は二人だけの秘密。当事者以外が聞いても面白いとは思えないし。「結婚するかい?」「ハイ、キミとなら」。ね?面白くない。面白くないと言われればそれはそれで腹が立つが。

私の異常なお見合い・武将風雲録 または私は如何にして戦国娘をたぶらかし母親との同居をなしえたか。

シノさんと同居しはじめた。シノさんは僕のお見合い相手で元・レイヤー現・戦国大好きっ娘西軍派、天使のブラ着用時はDカップである永遠の25才。愛称はノッピー☆。

私の異常なお見合い・戦国群雄伝 または私は如何にしてお見合い相手を銀河の果てで抱きしめたか

来月は結納らしい。誰の結納って僕の。ユーノー?アイドンノー。僕の知らないところで進行している結納について教えてもらうために彼女と会うことになった。って前提がそもそもおかしい。その、待ち合わせの焼き鳥屋で待ちながら僕は考えていた。もし彼女の乳首が陥没乳首だったなら、と。もし見事に陥没していたなら、EDを患っている僕が常日頃彼女に対して思っているうしろめたい気持ちは緩和され、強く意見することが出来、多少不自由のある身体をもつ者同士いたわりあいながら生きていけるのではないだろうか、…

私の異常なお見合いZ・または私は如何にしてAKBコスプレイヤーの策略にはまり式の日取りを決めるようになったか

桃栗三年柿八年、時間がかかるかもしれませんが頑張りませうとお医者さんがいってくれたがまさかここまで時間がかかるとは想定外、インポテンツ丸三年、桃栗超え、僕は柿。僕はギャルが好きなピーチジョン、マロングラッセ…ではなく、囲碁クラブで提供される柿ピー。ピーの明るさがやけに悲しい。酒を飲まずにいられない。

私の異常なお見合い・落日篇  または私は如何にして大人の病でたおれお見合い相手からメンズとのホモ関係を疑われるようになったか

血尿、つづいて、ゼリー状の物体がぬらぬら先端から噴出するようになったので、三年前から患っているEDが悪化したのかと恐慌して、泌尿器科に赴き診察を受けたのが一週間前。は、ヒニョーキカってなんか〜東欧の〜語感があるよね〜と軽口をたたき、モスクに似た睾丸をいじって不安な一週間をすごしたあと、たびたびの泌尿器科。厳しい表情のドクターから、不特定多数の異性と遊んだり、風俗にいきましたかと詰問されて動揺、二年ほど前に「電車でGO!」というイメクラにて「逆痴漢コース」で戯れた恥をカミングア…

私の異常なお見合い・回天篇 または私は如何にしてお見合い相手と温泉旅行に行き、そのスッピンをネットに公開するに至ったか

鎌倉駅前の居酒屋で、「わたしはロックンロールを愛している」と英国言語で胸に書かれたTシャツを着たシノさんに、僕は、生ビールを飲みながら会社や身体の不調について愚痴っていた。シノさんは僕のお見合い相手で、趣味はコスプレと戦国時代、バストは推定Cカップの26歳秘書課勤務のお嬢さん。「発起して会社で立ち上がれば叩かれる。勃起させようと甲斐性で叩いてもピクリとも…もうだめ…あ、中ジョッキ追加」夏バテして痩せてしまったシノさんの胸のロックンロールが萎んでいるようで、なんだか僕をもの哀し…

私の異常なお見合い・乱離篇  または私は如何にしてお見合い相手の陰毛の謎をあばき借金を申し込むようになったか

かねがね金がねえ。というのも蒸し暑い日本の夏に備えて敷いたスノコのせいで、経済的に追い詰められているからだ。連休前、僕はスノコの上で仰向けになりセカチューを読んでいた。3ページで寝た。朝、目が覚めると割れていた。臀部のポケットにいれていた各種カードが無惨に割れていた。銀行通帳の遭難に気がついたのは、セキュリティーを考慮し、カードをシュレッダーで裁断したあとであった。 各種カードが復活するまで財布に残された現金と各種ポイントでやり繰りしよう、なあに銀行通帳が見つかるまでの辛抱だ…

私の異常なお見合い・ 怒濤篇 または私は如何にしてナゾナゾ教団の罠に落ち、ピラミッドでED治療をするハメになったか

たった。たちました。 たった、つってもクララでも、ガンダムでも、あっしのつまらねえインポでもなく、お見合いから一年たった。お見合い相手のシノさんは、25歳戦国マニア西軍派趣味コスプレ、今読んでいる本は「もういちど読む山川日本史」のEカップ、コスプレネームはノッピー☆。一周年というわけでもないけど、シノさんが山に登ろうと言い出した。冬山を?何をたくらんでいるんだ?財産(500円玉貯金)か、地位(課長)か、名声(町内会会計)か、とうとう本性を現したな、大自然という密室でさては…、…

私の異常なお見合い・飛翔篇 または私は如何にしてインポという病と戦いながら性的な妄想を耐えぬいたか

「覚悟をきめられたらコスプレの道は一本道にございます」、って高らかに宣言して本格的に現役復帰したシノさんはそちら(コスプレ)方面とあちら(歴史)方面とそっち(人形)方面で多忙を極め、最近はときどきメールをやりとりする程度の付き合いになっていて、僕の心の平穏、魂の安らぎ、静かな休日、快食快便は回復し、楽しくない一年ぶりのトイレ掃除でも、「空が青いのはなんで?なんで?ブルーレットの青が映っているからだよ〜♪」ってナイスな調子で鼻歌が飛び出してしまうほど。これが僕の望んでいた世界。…

私の異常なお見合い・風雲篇 または私は如何にしてEDの誇りを胸に忍者プレイを強要してくるお見合い相手を説き伏せたか

お見合いから9ヶ月、シノさんとのわけのわからない関係は相も変わらずつづいていて後悔先に立たず僕もまったく立たず現在に至る。シノさんとは春先にお見合いをした25歳の娘さんで興味/戦国武将(西軍派)趣味/コスプレ(コスプレネームはノッピー☆)&ドール(輸送は楽器ケース)のスザンヌ似のDカップ。シノさんとは「オヤカタサマー春日山城ですうー(添付画像:山道)」「草や木が生えてますねー」「どこの城かわかりますかあー(添付画像:石)」「小田原城かなー」「ブー。ヒント2(添付画像:石その二…

私の異常なお見合い・策謀篇 または私は如何にしてアル中の上司を歴女と共に処理したか

月曜午後一時の僕はソバ屋で部長と酒を飲んでいた。部長は「俺の言ったとおりゴンザレスをファーストからピッチャーにコンバートしたら、みろ、20勝投手だ。俺には人を見る目がある…」なんて、どの選手を指しているのかまったくわからないジャイアンツ話を僕に浴びせながら浴びるように日本酒を飲んでいた。 部長の混濁した瞳に映る助っ人外国人選手は全員クロマティー。クルーンとオビスポとゴンザレスとラミレスを識別出来ないし、グライシンガーにいたっては「名前をど忘れした…先発の…黒人の…そうあれだグ…

私の異常なお見合い・雌伏篇 または私は如何にして謎の預言者のインチキを暴き人々を救い出したか

大船観音の足元にあるファミレスで宗教家ハナゲーノフ(仮名)の鼻を穴があくほど凝視していた。左側の鼻の穴からは少しだけ、右側の穴からは豪快に毛が飛び出していた。《野郎、右利きだ…》。「FBI心理分析官」をブックオフで購入熟読記憶し、《趣味》の欄に「日曜プロファイリング」と記入する資格を得た僕は、冷静に男の利き腕を見極め、ぼくたち(わたしたち)は今日旅立ちます(たびだちまーす)って小学校の卒業式、クラスの代表として呼びかけをおこなって以来の真剣さを発揮して右の耳から左の耳へ男の話…

私の異常なお見合い・野望篇 または私は如何にしてちっぽけなプライドを捨てクスリで人間をヤメたか

お見合いによるストレスで目のまわりに湿疹が出来てしまった。湿疹パンダになり下がった僕を心配したシノさんが「いい化粧水がありますうー持ってきますうー」って平野綾の声マネで叫んだので月曜の夕方に会う約束をした。シノさんは僕のお見合い相手だ。戦国時代が好き(西軍派)で趣味はコスプレとドール、カレー嫌いの25歳推定Eカップのスザンヌ似、コードネームはノッピー☆。 「オヤカタサマー!これが約束していたものですう〜」「あ〜なんか悪いっすね…今日仕事じゃないの?」。シノさんは頭に大きなリボ…

私の異常なお見合い・黎明篇 または私は如何にしてお見合い相手の妹に「おにいさん…わたしはじめてなの…」と言わしめたか

お見合いから半年。「このまま結婚してしまうのかなぁ」って呟きながら毎晩ビールを2リッター飲み続けた結果、健康診断で、糖、不整脈、中性脂肪、γ−GTPが落第点。体重も増で僕メタボ。大山のぶ代似の医師から「死ぬよプゲラ」(超訳)と脅されて、「お見合いに人生がスポイルされているなあ」って嘆きながら病院の検査を終えて出てきたところでシノさんから電話がかかってきた。シノさんは僕のお見合い相手の戦国時代好き(西軍派)趣味コスプレ卵豆腐好きな25歳推定Dカップのスザンヌ似、コードネーム…

私の異常なお見合い・螺巌篇 または私は如何にして私がインポだと知っているおばはんと臨終プレイをするに至ったか。

…りかかるだろう」。災いか。いつしか携帯電話は大人しくなっていた。月は見えず、雲までの距離はわからなかった。夏の夜風にカップ酒を手に僕はひとり。 予告 なぜか仏像と共に自室に幽閉されるフミコフミオ。 ついに処方されるバイアグラ。胎動する海綿体。 暗躍するフォトン教と虎おばさん 強行されるお台場ガンダム見学 そして久喜より帰省するシノの妹レナ 次第に壊れていくフミコフミオの物語は、果して何処へと続くのか 次回 私の異常なお見合い・黎明篇 さぁ〜て、この次も、サービス、サービスゥ!

私の異常なお見合い・紅蓮篇 または私は如何にして歴女に対し膣ナラについて語るに至ったか。

何かおかしい、何となくそんな気がした。そのとき、徹夜明けの僕は、お見合いを忘れるように足を運んだ、「おはようございますプロデューサー!」なーんてカワイイ女の子がしなしな挨拶してくれる《アイドル育成カフェ》について考えていた。ポイントが貯まると記念撮影やら何やら楽しいことができるシステムの《アイドル育成カフェ》に行ってしまったら、「誰だってエビちゃんになれる」的特集が毎号掲載されている小悪魔アゲハを読み、経典の如く崇め、個性も何もなくなってしまったキャバクラなんて過去の遺物、「…

私の異常なお見合い・発動篇 または私は如何にして謎の教団からの執拗かつ性的な勧誘を退けたか

いいことなのか、それとも、悪いことなのか、わからない。でも、多くの人間がそうであるように、僕もまた、ギャルと激しい恋がしたかった。町を行き交うギャルは、何よりも素晴らしく、美しい。でも、三十路を迎えて五年、ギャルとはお近づきになれそうもないってことを経験が教えてくれた。だから、血迷ってお見合いをした――。 鼻で笑えなくなった。これは悪いことだ。たぶん。謎教団の《虎シャツ》おばさんが別れ際に「あなたにはピラミッド生命磁場のズレが顕著に見られるわ。近いうちに地球自身のアセンション…

私の異常なお見合い・接触篇 または私は如何にしてアル中を装い謎の教団と対峙したか

小学校の音楽室であの歌を聴いたときに異世界は産声をあげたんじゃないだろうか。若者たち。君の〜ゆく道は〜果てし〜なく〜遠い〜だのに〜な〜ぜ〜歯をく〜いし〜ば〜り〜君は〜ゆく〜の〜か〜そんな〜にして〜まで〜。だのに、だのに、だのに。僕には、だのに、が不自然に聞こえて仕方なかった。なのに、じゃないの?クラスのなかで僕だけが抱いた違和感の萌芽は、僕のなかで萌え萌え成長して僕から飛び出し異世界となり、今まさに飲み込もうとしている僕を。異世界の中心にいるのはシノさんだ。僕の家のドアの鍵の…

私の異常なお見合い・急 または私は如何にしてお見合いを断った挙句に大事なところをおかされたか

時折、部屋が別の顔をしていることがある。出張や旅行などで何日か部屋を離れて戻ってきたとき、別の顔に出くわすことがある。まったく違う部屋というわけではなく、ちょっとした違和感、ズレがノイズのように視覚、聴覚、嗅覚のうえを走るのだ。或る風景を眺めてみる。両の目で。右目で。左目で。一の風景が三の相を持って現れる、そういうズレだ。今日、部屋に戻ると部屋が別の顔を持っていた。いつもより整理が行き届いているような気がした。僕はほぼ二日ぶりに、冬にお見合いをしたシノさんの実家から帰ってきた…